拒みたい場所と人物
休憩が終わり、ナースステーションへ向かう。
「あ、小野寺さん。」
長岡師長が俺を呼び止めた。
「213の針子さん、これからCV挿入になります。なので、まずは213号へお願いします。」
個室213、針子さん。70代男性。
「分かりました。」
…213へ向かう。
外科医の原井医者と桜チームの副主任…桃黄さん。
「あ、小野寺さん。来てくれて良かった。これからIVR室に行きます。」
「分かりました。」
「局所麻酔薬は投与済。13時45分から…」
「はい。」
「そろそろ行こう。針子さん、これからCT室に行きますよ。」
「…」
コク…と、首を縦に振る針子さん。
このIVR室は画像化治療室の事で、山本病院の1階、西側にある…。
ここの場所は、他に、レントゲン室、CT室、エコー室があって、独特の雰囲気がある場所だった。
…実は俺、この辺りがどうも苦手…。
だけど…
「小野寺さん、行きましょう…。」
「あ、はい。」
…今日は他の方も居るから…大丈夫…。
針子さんのベットストッパーを外した…。
外来に行く。
その頃外来では…
「すみません。」
「はい。」
外来に…?…。
「すみません。院長の山本さんいらっしゃいますか?」
…あ…。
「はい。すみません、お名前」
「神野さん」
その方に声をかけた。
「こんにちは。山本さん。」
…神野さんが来院した。
「久しぶりだね。」
「お久しぶりです。…どうされました?」
「いや、何…ちょっと近くまで来たから…少し時間あるかな?」
「はい。」
神野さんと院長室へ向かう。
…神野さんがここに来た。…一体…。
院長室へ入り、応接の椅子に座ってもらう。
「神野さんコーヒーか紅茶…」
「コーヒー貰っていいかな?」
「はい。インスタントですけど。」
「そっちも好きだよ。」
紙コップにコーヒーを入れ、神野さんの元へ。
「ありがとう。…うん。…このコーヒー、美味いね。」
「ありがとうございます。」
「…山本さん…。実はね」
神野さんが鞄を開けクリアファイルを取り出した。
「これ、読んで。」
手渡されたファイル…。中から書類を取り出し、目を通した。
……。
書類を読み終わり…神野さんに返す…。
「…ちょっと失礼します。」
…病棟に内線をかけた。




