脱いでた
井武畔さんのバイタルチェックと口腔ケア、点眼薬処置を終わらせた。
「井武畔さん、また後で来ますね。」
「うん。」
…次は206-Bへ。
電カルカートのストッパーを外した。
…江葉君が戻ってきた。
「…小野寺君…」
「…はい?」
「202号縫依田さん…。」
「…?…」
「脱いでた。(汗)」
あ…また…(汗)
「…暑いのかな…?」
「多分?じゃ、また後で…」
「うん。」
207号室を出て206号へ。
206-B…米子さん。90歳女性…。
…引き継ぎを見る。
食欲不振による脱水…。
…今朝の食事量は5の5…か。
点滴して、食欲戻ってきたんだ。良かった。
…6号室へ入る…。ん?誰?あ…
「米子さん、おはようございます。」
「…」
患者支援室の高松さんだった。
「あ、小野寺さん…おはようございます。」
「おはようございます。…米子さんもしかして…」
「うん。連絡来て、4月2日に面接。」
「分かりました。」
「米子さん…おはようございます。今日は顔色いいですね。ご飯いっぱい食べた?」
「♪」
嬉しそうに頷く米子さん。
「米子さん、お熱計ったりするからね。」
…高松さんが優しく声がけ…
「うん♪」
「さ、へびさん…」
へ?
よく見ると、米子さんの隣には、へびのぬいぐるみ…。
たまに患者がぬいぐるみを床頭台に置いてるけど、それは、クマとか猫、犬…。だけど…へびは初めて…。でも、かわいいな。このへび。
そっとへびのぬいぐるみ?を退かす。
ぬいぐるみ?いや抱き枕だな。




