付箋
「椿さん、お世話になりました。」
「こちらこそ…。ありがとうございました。」
…椿さんに挨拶をした後、ケアに向かう。
やっぱりこの時期は…。
「あ、小野寺さん…。これ。」
椿さんがロッカーからメモ帳を取り出した。
「もう使わないから…」
「…」
椿さんからメモ帳を受け取る。所々に付箋が付いて…ん?
”2019・3/1…201‐A…患者名…病名…吸引、酸素3…認知症の為、せん妄及び、徘徊する可能性あり。体幹ベルト及び、離床センサーベット使用。認知症による不潔行為あり。嚥下…”
…マジかこれ?!
「どうかな?」
「…使わせて貰います。あ、それでは…お疲れ様でした。もし、時間が出来たら、顔出しに来て下さい。」
「ありがとう。」
メモ帳をポケットに入れて、ロッカーを…ん?
付箋が?なんだろう?
”今日17時よりRCAを…”
…17時?何時もは17時30分からなのに?!
「…部長会議入ってるから、30分早くなったらしいよ。」
…な、なるほど…(汗)…。と…
「小野寺さん、ケアに…」
「あ、そうですね。」
ロッカーの中の壁に付箋を貼り付け、仕事道具を取り出した。
「…椿さんありがとうございました。失礼します。」
「うん。頑張ってね。」
…椿さんに頭を下げ、休憩室を出た。
ケアに向かう。1日が始まった。
「おはようございます。遅れてすみません!」
「あ、小野寺さん、おはようございます!丁度良かった!吸引を!」
「分かりました。」
助手の小野田さん。久しぶりにあった。もう大丈夫なのか?




