周囲は敏感
職場に遅刻すると連絡した。
「…~♪」
…なかなか繋がらな…
「はい。病棟長岡です。」
…な、長岡?…?…あ。
「もしもし小野寺です。おはようございます。」
「おはようございます。あのすみません…少し遅れます。」
「…分かりました。あ、もしかして…猫ちゃんの具合悪い?」
「…いえ…預かり場所に送って行ったら、道が工事で…」
またはなが猫に…
「分かりました。気をつけて来てください。」
「ありがとうございます。失礼します。」
…スマホを切った。
私は今日1日、病棟へ師長研修に来ている。
「長岡師長、何方から?」
大類部長…。
「小野寺さんです。猫ちゃんを…その…道路が工事中で、遅れるそうです…。」
「…分かりました。」
「部長…」
「はい?」
周りには…大丈夫そう。
今なら周囲には誰も居ない…。意外とね、周囲は見てないようで、見てたり、聞いてたりする。それも敏感に…。
「部長…あの保護した子…小野寺さんがずっと面倒みるのでしょうか?」
「さぁ…どうかしらね。けど、院長も関わってる様だし…そっとしておきましょ。」
「…そうですね。」
いいのかな?
…小野寺さん、来月から夜勤始まるけど…?
けど…大類部長の感じからして…
何か手立てがある?
職場の駐車場に車を停めた。
エンジンを切り、荷物を持つ…。
急がないと…(汗)
車を降りて、走って入口へ向かう!
…自動ドアを抜け、廊下を走り抜けて…
男子更衣室に…と!!
「うわ!」
「!」
誰かとぶつかった…!?!…あ!
「イテテ…(汗)」
山本?!
「やま!?…いや、院長!すみません!大丈夫…ですか?!」
「あ…あぁ、れ。いや、小野寺君…大丈夫です。…どした?」
「…遅刻しました…(汗)」
「…は…いや、猫送ってきたん?」
「…そう…です。で、何時もの…近道が工事…」
「そうか。大変だったな。あ、そうだ…明日頼むね。」
明日…明日…あ、泊まりの事だよな
「はい。よろしくお願いします。」
や…いや、院長に頭を下げた。




