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風車

時光寺…。尼寺なのか?小さな和室に通された。…人形に?風車?…なんの…?床の間には、日本人形が置いてあり…風車が…と…

「あいにく、主人は、今は席を外しておりますゆえ…私で良ければ…。」

主人…。あ、旦那の事か。するとその方…白夜さんだったかな?俺をジッと見て…

「貴方、子育てされてるのかしら?」

「え?子育て?」

「…歳は8つか9つ…。女の子ね…」

な…何だ?この方??焦りまくる俺!

…(汗)…と…

「白夜?お客様かい?」 「おかえりなさい。貴方。」

「町役場の富田さんからの紹介と月光から聞いたが…?…」

「あ、すみません。富田真央さんの紹介で来ました、小野寺 怜と申します。…あの実は…」

「…小学生位かな?この時代の子じゃないな…。」

!!何だ?この夫婦?!

「…江戸…明治時代ねぇ。貴方、どうします?」

「…病気も患っているようだよ?」

この夫婦…一体…(汗)と…

「…白夜様、光庵様、お客様にいきなり…。申し訳御座いません。小野寺様。」

さっきの…確か、月光さん?とか…。お茶を持ってきてくれた。俺にお茶を差し出す。

「あの…」 堪らず、聞いた俺!

「あの…なんで分かったんですか?俺、何も話してませんが…。」

冷や汗ダラダラの俺…。すると…

「私は、ここに来た方の…未来や過去が見えてしまう体質なのです。」

「私も見えます…。」

「そ…そんな…。じゃぁ、ここに来る事も…。」

「いえ、そこまでは…ですが、つい先程まで、町役場の富田さんとご一緒だったのは、分かりました…。富田さんは、こちらに来た事がありますから…。」

「…あの…」 白夜さんが俺に

「小野寺様…。話して下さい。」 不審に思いつつも、はなの事を話してみた…。

「…実は、3月11日の夜に、俺のアパートのクローゼットの中から、女の子が飛び出して来たんです。それで…その、様子を見ながら、一緒に居ます。名前は、ススと呼ばれていた様ですが、ススちゃんが、首から下げていた、布の袋の中なから、ススちゃんの本名とご両親の名前、後は恐らくですが、住所らしきコトが書いてあった紙が出てきました。本名は、はなちゃん。ご両親の名前は、お父さんが権蔵さん。お母さんがいねさん。と言う方です。住所は、高畑、時の沢となっていました。」

「分かりました。その紙は、今手元に?」光庵さんが俺に尋ねた…。

「いえ、今は…。はなちゃんの身につけていた、着物と一緒に保管してます。それと…はなちゃんは、疥癬を患っています。現在、治療中です…。」

「その着物と紙を見せて下さい…。」

「…分かりました。」

俺は光庵さんに、はなの身につけていた着物とあの…布の袋に入った紙を見せることに…。後日会う約束をして、寺を後に…。外に出ると、本堂の左脇にある風車が、目に付いた…。風車が増えていた…。

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