良い1日を
寝不足のまま…朝飯と弁当の準備…。はなが俺に言った。
「怜くん、クリームシチュー、お弁当に持っていきたいです。」
「え?…朝ご飯で食べるよ?」
温めていたクリームシチュー…。はなは、
「なら、また食べたいから作って下さい♪」
「…今度ね…」 「はい♪」
はな…どんだけ?…。弁当はエビフライを揚げて詰めた。
「朝ごはん、食べよう。」 「はい♪」
クリームシチューとご飯。…組み合わせ?と思うかもしれないけど、意外とご飯にも合う。
「美味しい♪」
はなは、クリームシチューを食べた後に、ご飯を食べる。俺は、クリームシチューをご飯にかけて食べていた。朝飯が終わる。食べ終えた食器を洗って、洗いカゴに伏せた。…仕事の準備をする。はなは、スクールに行く準備。昨日、充電していたタブレットをはなに渡した。はなは、タブレットケースをリュックから取り出して、中にしまう。パタパタと準備を進めた。今日はケア番だから、Tシャツとフェイスタオル、パンツを鞄に入れた。スクラブ…枚数無いからな。はなが洗面所から戻ってきたから、俺も洗面所に行く…。洗顔等を終わらせ、居間に戻る。コートを着たはな。俺もコートを着て、鞄を手にした。
「はな、忘れ物無い?」 「はい♪」
炬燵とエアコンを切る…。アパートを出た。はなをスクールに送って行く。
天気いいけど、風が冷たいな。…駐車場に停めた車。カギを開け、車に乗る。はなは、助手席に乗る。…エンジンをかけた。7:25…。車のデジタル時計を見た。…行くか。
…この時間はやっぱり混むな。アパートの駐車場の入口で止まり、窓から右を見ていた。左折…中々途切れない車。しばらく待ち、ようやく途切れた。左の窓を見た。行けるな…左折し、道路に出た。
ラジオをかける。ラジオから聞こえてきた声…。
「良い1日を。」
…良い1日…か。




