その日だけ
夜9時過ぎ…。
「おやすみなさい。」「おやすみ。」
はなが寝室に行った。はなが寝た後、スマホを見た。
LINE?誰?…山内だった。
「お疲れ。怜君、明日の外来なんだけど、内分泌科やってる?」
内分泌科?…確か内分泌科は…
「明日は無い…。金曜日。なんかあった?」
「その日だけか。ちょっと、相談なんだけど…」
山内が知り合いから相談された事…
「その人の姉さんがこの時期になると、寝てばかりいると、食事も摂らず。水分はなんとか摂ってる。でね、異常に痩せてるんだよ。」
「何キロ?」
「身長が163に対して、体重46キロ」
「痩せすぎだな。」
「この症状ってもしかしかしたら、甲状腺系かなと…。」
「なんで甲状腺だって…分かる?」
「症状聞いたら、何となくね。」
「そればかりとは限らないんじゃないか?」
「そうだな。まぁ1度、診てもらう様にLINEするよ。内分泌科、明日やってる?」
「明日はやってない。けど診てもらうなら、新先生だね。」
そうLINEしたら…
「新先生?!マジ??」
「うん。」
「マジか…。」
この新先生、医学界では、かなり上の人物らしく、新先生に頼まれると、他の医者も断れないのか、すぐに診てくれる。和真も高畠の院長も、頭が上がらない位の男性…。だけど、患者や俺ら看護師にもかなり物腰が柔らかい…。大人気の医師。連日外来が混むのも、この医師に診てもらう為に混む。
「あれ?でも…新先生って消化器が専門じゃなかったか?」
「そうだけど、新先生なら検査してくれるし、そっちにも詳しいんだよ。もしその症状なら、内分泌科だけでなくて、内科でも血液検査してもらうといいかも。…首腫れてない?」
「分からない。了解。ありがとう。」
…山内のLINEが終わった後、シャワーを浴びた。シャワーを浴び終えた後、洗面所でドライヤーで髪を乾かした。バスタオルは洗濯…。…部屋着に着替えた。居間に戻り、勤務表を手にし、見た。…爆食休み。…齋田さんと木下さんが早か。また齋田さんが風呂かな?…この助手の勤務形態は、俺ら看護師とは違って、漢字表記。神部さんが林師長に
「漢字表記でお願いします。」
と言ったら、即変わったとか…。この神部さんの一言は、助手もそうだけど、看護師も…頭が上がらない。




