表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/252

だれ?

はなを風呂に入れる。本来、感染者の入浴は1番最後だけど、今回、風呂2回目のはな。洗髪や洗体が自分で出来るのか、心配だった。はなの疥癬は、通常疥癬…。ただ、耳の後ろに巣くったからか、そこだけ酷かった。角質型になれば、更に感染力が強くなる。そこは、マジで…。だけど、気は抜けない。風呂を掃除して、湯を溜める。…居間に戻り、寝室に置いた、はなの服が入った、袋から、パジャマを取り出した…。カワイイ、ピンクのキャラクターパジャマ…。後、下着…。…おっさんがこんなの…(汗)…風呂場へと向い、居間に戻る。薬を入れてある、キャビネの1番上の引き出しから、ハサミと、台所から、少し大きめのビニール袋を2枚。ドラッグストアで買ってきた、プラ手袋の箱を手にし、また風呂場へと向かう。はなの、新しい服のタグを切り、ゴミ箱に捨てた。

湯が溜まるまでに、鍋に湯を沸かす。コレは、消毒用。ダニは50℃以上の熱がダメ。

「…はなちゃんの風呂、大丈夫なのか?」

「昨日は手伝ったけど、今日は、ちょっとさせて見る。多分、大丈夫かな。」

はなは、俺のスマホでアニメを見せていた。

「…大人しいね。」 「うん。」

「山内君、明日はなを頼んでもいいか?」

「いいよ。あ、だけど、10時から16時までな。」

「大丈夫。それまでには、戻る。」 「うん。」

~♪~湯が溜まった。ドラッグストアから買ってきた、プラ手袋をする。

「はなちゃん、お風呂に行こう。」

「おふろ?」 はなが聞き返した。

「!うん。おいで。」 「……」

素直に来てくれた。風呂へと連れて行く。山内もプラ手袋をして来た。脱衣場では無く、風呂場で脱いでもらう…。

「はなちゃん、お風呂だから、服を脱いで…。」

もそもそと服を脱ぐはな…。赤い発疹を見てみる。前は、胸部に…後、腹部に少し。背中がちょっと酷いな…。脇の下…。ここは大丈夫そう。下半身は…両脚とあ、おしりも…(汗)やっぱり広がっていた…。

ふと、山内が…

「はなちゃん、痩せすぎだな…。一体、どんな食事をしていたんだ?」

「…さぁな。はなちゃん、服は洗濯するね。」

「…別々にな。」 「一旦、ビニール袋に入れて置く。後…髪を切らせてもらうよ。」

「…長すぎるもんな。」「髪留めはしてるけどな。」「山内君、袋持って。」 「うん。」

「はなちゃん、髪を、切るからね。」

「…はい…」 !返事をしてくれた。

「いい子だね。…髪、切るよ。」

さっきのハサミで……。山内がビニール袋を持ち、そこに、はなの髪を解く。髪留めを外して、そっと…フケが飛ばぬように…カサ…と…袋に落ちた、はなの長い髪。輪ゴムで止めている所をハサミで切り、そこから、1センチ下から…髪を切る。毛先を揃え…

「…こんなもんかな?前髪は…この位…。」前髪も切る…。山内が…

「ハサミの使い方上手くね?」 「たまに、自分で髪切る。」 「なるほど。」

「…出来たよ。鏡、見てごらん?」

風呂場の鏡ではなを見せた…すると…

「…?…だれ?」

…誰って…(汗)




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ