彼奴こそ
…そっと寝室から出て、居間に戻る。
確かに、山本が話した事は、認める…。が!彼女って…(汗)…。…確かに、はなは、可愛い。けど、はなを彼女にする事はできない。なんで?って…。昔付き合ってた女性に言われた。
「怜君って話さないし、私の事見てないよね?」
…別に話さない訳では…(汗)
「怜君より好きな人出来たから。」
そう言われて、振られ…。…それから恋愛はしてない。女って面倒…。そう自分に言い聞かせていた。でこれが20代の時…。てか、俺より、山本の方が、はなの事…。さっき見た山本の顔。アイツこそ、ずっと一緒に居たいって顔をしてた…(汗)。
たく…。怜の奴、冗談で言ったのに、本気にしてら。…でも…満更じゃないかもな。はなちゃんも怜を好きそうだし。しかし前世って?…。まあそっちは後からだ。俺にはやる事がある。車の中、スマホを手にし、ある人物に電話した。
「はい。大類です。」 「山本です。」
「お疲れ様です。どうしました?」
「お願いしたい事があり電話しました。」
「何なりと。」
「病棟の林師長を明日から、高畠の山本病院にオリエンテーションに行かせて下さい。高畠の山本病院の院長と外来師長にはこちらから、話を通しておきます。師代は、部長。貴女にお願いしたい。」
「分かりました。私から林師長に高畠に向かうよう、連絡します。」
「よろしくお願いします。」
「では、また明日。」
…電話を切り、高畠の山本病院の、院長こと母親に連絡した。
「はい。」 「あ、母さん?」
「どうしたの?」
母さんにオリエンテーションの事を話す。すると
「いいわね。先にオリエンテーションを済ませておけば、業務…いえ、研修にあてる時間が大幅に取れるわ。」
「後、そちらの外来師長に話を伝えたい。」
「こちらから、話しておきます。」
「いや、私から…」
「だいじょぶよ。和真。あ、あとね、父さんの事、頼むわね。」
「分かりました。よろしくお願いします。外来師長に連絡したら、俺にLINEして。」
「分かった。それじゃまた後でね。」
電話を切った。…アパートに帰るか。




