愚痴?それとも…
コーヒーの入ったマグカップを2つ手に持ち、炬燵へと戻った。
「飲む?」 「あ、ありがとう。」
コーヒーの入ったマグカップを山本が座ってる炬燵のテーブルに置いた。俺のマグカップもテーブルに置き、炬燵へと入る。…山本が俺に言った。
「今回で林師長が異動するけど…問題?起こさないといいな。」
「うん。」
はぁとため息を付いた山本。この林師長…。いい所は、部下に対して、面倒見がいい。とにかく元気。で毎日テンションが高い。これはいい事なんだけど…。たまにそれがめちゃくちゃ…ウザい。真剣な話をチームでしているにも関わらず、空気を読むのが下手なのか、あのテンションで話す。
それから…医者を変におだてる。リップサービス…それが凄い。これもまだいい方。…じゃなんだ?って…思うかもだ。俺らが心配しているのは…林師長の否定的な返事だった。師長と言う立場上…彼女には、必ず、報告、相談は避けられない。患者の件を相談した時だった。その時に決まって、
「でも…」…。これだった。で…他の看護師が提案する…と、「でもぉ」…。
誰が話しても、「でも…。」 いつまでも解決せず…(汗)…。仕方なく、チームで…
「これどうかな?」
突然、師長が俺たちに提案…。それ、マジで言ってる?って言う…とんでもない案…。話すだけ、聞くだけで、体力使うし、萎える…。まだまだ…もっとあるけど…。とりあえず言えるのはこれだけ。
対して、前にいた師長は、
「うん。いいよ。」
きちんと話を聞いてからOKと言ってくれた。ただOKを出すんじゃなくて、必ず…その案のメリット、デメリットを聞いた上で返事をしてくれた。
ただ、唯一、彼女が譲らない物があった。それは、勤務に対してだった。勤務に対しては容赦が無い。俺は別にいいけど、子育て中のママ看護師が地獄を見ていた。
で…ある日の休憩中に、現師長と前師長…どっちがマシかなぁ?と言った看護師がいた。圧倒的に、前の師長が多かった。あれ程、勤務に文句言っていた、ママ看護師も…同意した。なんで?と思って聞いたら…
「…人の話を聞かずに、無理難題をふっかけて来たり、提案した事を否定しまくり。そちらから何かいい案が無いかと言ったら、何も考え無しの提案や思いつきで話すなら、ちょっと勤務がキツい位の方がマシ。」
だった。もう…2、3年位前の話しだけど…。これがまだ続いていた。
「…林師長のいい所は面倒見いいし、明るくて元気な所だけど…あの否定的な所と思いつきで提案し、実行させようとする所なんだよな。」
山本がそう話して、スマホをテーブルに置いた。
「…前の師長…のやり方の方が良いって言う方も居たけど、今は通用しないから。労働基準法にも絡むし、後はなんだ?…ハラスメント?やコンプライアンス?とかになるか?…。」
これって愚痴なんかな?それとも…ただの悪口?




