小学生の時
山本がコーヒーを1口飲んだ後…
「夢月美荘か。楽しみだな。何年振りに行くかな。」
「山本さん、夢月美荘に行ったことあるの?」
はなが聞いた。
「うん。小さい頃に、家族で行ったんだ。」
…小さい頃?山本がはなと俺に話した。
「俺が小学校に入学したお祝いで行ったんだ。あそこは、かなり昔からあってね。…今回、料理がリニューアルしたとかで、組合報が来て載っていたよ。久々に行きたいなと、思っていたんだ。」
山本がタルトをフォークで切って、1口…。
「山本君、夢月美荘の料理知ってる?」
山本は、タルトを飲み込むと、コーヒーを1口飲んでから、俺を見た。
「夢月美荘のいい所は、料理だからね。あそこの料理コース…いや、プランかな?かなりあるから。」
「あ、あったな。予約した時、プラン多いなって思った…。」
はなが山本に言った。
「はな達、夢月美御膳食べますよ♪」
…パンフレットの料理の事、覚えていたはな。めちゃくちゃ、笑顔。
「はなちゃん達って…え?子供達も夢月美御膳?!…はなちゃん、本当に食べられる?大丈夫?」
「…?…」
山本がはなに言った。?のはな。
「怜くん、お子様御膳にしなかったの?」
「うん。」 「マジか…(汗)」
山本が焦っていた…。
「山本さん、夢月美御膳知ってるの?」
はなが聞いた。…山本は
「うん。」
と頷いた。…確かに、パンフレットを見たけど、量が多かったもんな。…山本が心配するのも…
「大丈夫かなぁ…(汗)」
…山本…めちゃくちゃ心配そうに言ってる。
その頃。
「誰?!この予約取ったの?!」
?あ…料…
「私です…。」
「この小学生達が夢月美御膳…」
なに?なに騒いで…
「どうして、お子様用の御膳があるって言わなかったのぉ?」
?…予約台帳を見た。…?!小学生の子供と中学生の子供4人もこの夢月美御膳を食べる?!…(汗)…。この夢月美御膳、大人が食べて、ヤバいくらいお腹いっぱいになるのに…小学生にはボリュームが多す…
「チェックイン時、確認して。子供用御膳に変更するかって。後、アレルギーの確認もね…」
…料理長…。凄い気遣い…。これだからかな?ここの夢月美荘が人気あるの?
あ、初めまして。夢月美荘の支配人、轍と申します。以後お見知り置きを…。




