朝風呂
ナースステーション内。手を洗ってから、マスクを着けて、2階病棟休憩室へ行く…。ロッカーに弁当とスマホを置いた。ナースステーションの1番左側端のスペースに行く。今日の入浴表を確認。午前中は4人。午後は3人か。ベットバスが1名。家庭浴が2名。家庭浴の1名は自立。もう1人は一部介助。洗髪と背面介助か。…この家庭浴の自立の方、明日退院か…。大体見て、病室へ向かう。最初は215号の雲さんだった。既に助手さんの齋田さんともう1人は助手さんで、渡會さんだった。
「おはようございます。」
2人して準備が早かった…。着替えにオムツも準備して、既にベットのコンセントを抜いていた。
「雲さんおはよう。」
「…星か?おはよう。」
「お風呂行くよ。」
「朝風呂か。」
「お風呂手伝うよ。身体洗ってあげるよ。」
「んだか。おしょしな。」
…風呂と聞いて嬉しそうな雲さん。
「雲さん、ベット動きますよ。」 「ん。」
ベットごと、浴室へ向かう。特浴室。ここで患者を風呂に入れる。引き戸のドアを開けると、中は既に暖房がきいていた。湯船にはお湯が張ってあった。雲さんのベットを浴室内へ…と。
「きーちゃん。早かったね。」
渡會さんが木下さんに声をかけた。
「今日、少なかったから。」
「そっか。齋田さん、助手番きたから、戻るね。」
「はい。」
木下さんと変わる。
「渡會さん、今日、入院は…」
「2人。」 「分かりました。」
木下さんが渡會さんと今日の予定を確認した。その後で、浴室の扉を閉めた。
「雲さん、おはようございます。…服脱ぎますよ。」
「ん。」
木下さんが雲さんに声をかけて、服を抜がし始める。その間に、齋田さんも俺も準備。防水エプロンを着けて、その上から、ディスポエプロンを着けた。プラ手袋を装着。長靴に履き替える。
「雲さん服、脱ぎますね。」 「ん。」
準備が出来た齋田さんも雲さんの病衣を脱がせる…。2人して…手際良すぎ…(汗)あっという間に雲さんをオムツだけにした。
「小野寺さんスライダー取って下さい。雲さんの足の方から齋田さんに渡して下さい。」
「あ、はい。」
手すりにかけてある、スライダーを齋田さんに渡した。スライダーを広げ…
「小野寺さん、雲さんを小野寺さんの方へ…」
「はい。」
「雲さん、板はいるよ。」 「ん。」
…雲さんの右半分にスライダーを入れた。
「雲さんベット動くよ。」
雲さんのベットを脱衣場から浴室内の電動ストレッチャーへと連れていく。…齋田さんがストレッチャーのリモコンのスイッチを入れて、ベットとストレッチャーの高さを調整した。
「小野寺さん、雲さんの腕…危ないから、雲さんの腕をXにしてください。」
…齋田さんの指示で、雲さんの手を肩に…Xにした。…胸隠した状態…。
「雲さん、動きますよ。大丈夫だからね。」
「小野寺さん雲さんの足側に。」
「あ、はい」
「行きますよ…。」「1、2…」
スライダーを使い…ストレッチャーに雲さんを移動させる、木下さんと齋田さん…。息ぴったりだな。




