調べる
…山内がスマホで、調べていた。その間、俺は、はなが寝ていた、布団とかを丸洗い。
ヤバい事になった…。はなは、疥癬に感染していた。この感染症は、専用の外用薬と内服薬で治療した方がいい。しかもなるべく早いうちに。それに、俺も、感染している可能性大。山内はまだ大丈夫か?居間に戻ると、山内をジッと見ているはな。炬燵に入っていた、はな。…炬燵もヤバいな。炬燵布団から、全部…後…消毒…(汗) と…山内が…。
「…地震があったのは確か。家屋半壊、全壊あり、死者、行方不明者多数…。」
「そうか…ありがとう山内君。はなちゃん、痒いの大丈夫?」
「??だいじょうぶ?」 …真似…(汗)
だけど、痒がっては無いな。
午後からの受診時間は、14時から。皮膚科は激混み。まして初診で、保険証無し。おそらく、3時間は待たされる。はなは、知り合いの子として…診てもらう。時間は、11時になる所だった。
「…昼、どうする?」 「もうそんな時間なのか?」
「まだ早いけど…聞いたんだ。どうする?」「…ラーメンがいいな。」 「貰いもんで良ければ。」 「食べる。」
「分かった。作るよ?」「あぁ。」
生麺タイプ。スープは醤油。麺が4人前だからいい。ラーメンを作り、山内に持って行く。はなには、小さめの丼に取って、持っていった。
「先に食べるよ。」 「いいよ。」
「いただきます。…美味いな。このラーメン。」
「良かったな。…?…」 小さな丼のラーメンを見ていた、はな。…食べ方が…すると、
「いただきます?…あち!」 イキナリ、麺を食べた、はな。
「はなちゃん…。見ていて?」 「?」
俺も、ラーメンを食べ始めた。丼から麺を箸で持ち上げ…ふぅふぅと息をかけ、ズズズ…と…麺を啜った。…飲み込んだから…
「……こう食べるんだよ?」 はなに伝える…。すると……ふうふう…として…お!上手く啜った。
「……お…美味しい…?」
…なんで?なんだ(笑)山内も笑っていた。
「きっと、ラーメンも初めて食べたんだよな…。」
山内がはなを見ながら、呟いた。
「?ラーメン?はじめて?」
今度は、山内の真似してる…。まるで…
ふと、時計を見ると、11時45分だった。
山内に聞いた。
「ここを何時に出る?」 「13時45分。15時に予約。」 「なら、買い物行ってきていいか?」
「いいよ。何買うんだ?」 「はなの服とかな。」
「あぁ。いくら何でも、この格好じゃな。」
「…だよな。買ってくるから。はな見てて?」
「分かった。」
ラーメンを食い終わると、丼だけ、台所に下げ、軽く身支度し、買い物に向かった。




