決定
ナースコールが聞こえる、ステーション内を通り抜けて、奥にある、休憩室へ行く。ロッカーに小野寺 怜と貼られたマグネット。そこに弁当とスマホを入れ、ポケットに必需品を入れた。ペン類とナース用ハサミ。後は、磁石。ネームを付けた。聴診器を下げて、ナースステーションへ向い、手を洗う。ペーパータオルで拭く…。備品棚に向かい、サージカルマスクを箱から1枚取り出し付けた。ナースステーションの中央のテーブル行く。桜チームと菊チームに別れたテーブルには、パソコンが1台ずつあって、そこで夜勤ナースから日勤ナースのリーダーに引き継ぎをしていた。
「おはようございます。今日から、出勤しました。」
「おはよう。小野寺くん。大変だったね?大丈夫?」
「はい。ご迷惑をおかけしました。」
「無理しないでね。」
「大丈夫です。ありがとうございます。」
ミニホワイトボードを手にした。
「小野寺…。201号A~D、213…。」
受け持ち5人か…。
「予約1。退院0。…即1。」
予約入院1人。退院無し。…即入あったら1番目対応。その場を離れた。後は、バインダーを取りに、棚へ向かう。電カルカートに向かう。電子カルテ…。前は紙カルテだった。今はパソコンで記録する。バインダーには、患者名…フリーシートと印字されていて、患者の状態なんかを記入する。カートが置いてある場所へ。1番端のカートへ行き、バインダーを置いた。カートに備えてある、備品をチェック…。
「怜。おはよう。久しぶり。」
同僚の高橋 健が声をかけてきた。
「おはよう。久しぶり。」
「何号?」 「201と213。健君は?」
「俺は207と220。」
「207…今何人?」 「2人かな。今日来て3人。」
「おはようございます!3月20日水曜日朝礼を始めます!!」
……朝礼が始まる。林 師長の声が響く。俺はこの方が大の苦手。出来れば関わりたくない。けど上司。俺が浮かない顔をしていたからか…
「…どうした?」
高橋が声をかけてきた。パソコンを見ながら…
「師長の声…」と言った。
チラと師長の方を確認し、俺を見て納得した様にうんと頷き…
「…あんなに声張らなくてもなぁ…。あ、でもあと少しだから。」
「後少し?」 「高畠外来異動決定。」
「マジで??」
「うん。で、長岡師長が異動してくる。」
「マジで…。」 「うん。今回大規模異動だよ。」
高橋の話に俺は心の中で…叫んだ!
やった!!居なくなる!…と
「マジで……。」
高橋も林師長の異動に喜びを隠せない様だった。




