はなせる事
本名は、はな。そして、この紙に書かれた、住所の様な文字。父親は権蔵。母親はいね…。高畑 …。多分、高畠…。だけど…名字が分からなかった。しばらく考えて…と…山内が、はなに、こんな事を話した。
「はなちゃん?…はなちゃんが分かることで、良いから、話してみて??」
はなに伝えた…。すると…
「いろはにほへとちりぬる…」「あいうえお」
いろは言葉…。今の言葉…後
「いち…」
数字を数えた。そして…
「桜、梅、葵…。」 花の名前…と
「はこぶ。こぼしたら…。」
何かを思い出した様に…怯えだした。
「分かった。もういいよ。ありがとう。」
…震える、スス…いや、はなを落ち着かせようとしたが、…参ったな…震えるが止まらない。すると山内が、鞄から、何かを取り出して、はなに渡した。猫のぬいぐるみ。
「姪っ子にやろうと思ったんだ。」
はなは、ぬいぐるみを受け取ると、ぎゅっと抱きしめた…。
「何か分かったか?」山内が聞いた。
「まず1つは、この子の本名。後、おそらく、住所かな?それと、江戸時代?生まれで…生まれはこの辺りで、何かあって、石川県にいた。ススと呼ばれていた。」 すると山内が、またこんな事を聞いた。
「はなちゃん、今、何年かわかる?」
ぬいぐるみを抱きしめていた、はな…。すると…
「1892…年、12月…?」
…1892年12月?…。今は2019年3月…(汗)…。山内がスマホを取り出して、調べた。
「1892…年、明治。…12月。?!ん?なぁ、これ…。」
山内が俺にスマホを見せた…。そこには…
”1892年 能登……” とあった…。
「地震?…あ、そう言えば…。」 俺は、はなが家に来た時の事を思い出していた…。




