こんな自分が、嫌になる。
懐かしい景色、信じられないほどの晴天泣きそうになる。
これは小学校の卒業式かな?わからないけど、
この空だけは覚えてる。まだまだクソガキだった自分でも、卒業式、きれいな空、初めて自覚した別れ、そんな条件がそろえば感傷に浸ってしまう。
あ…あれはお世話になった先生、いろいろ
いや、信じられないくらい迷惑をかけただろう俺からしたらお世話になったし、感謝なんて一言や二言じゃ伝えきれない。けど言わなきゃ
???「山本先生!!」
山本「お!???くん、卒業おめでとう。どうした?」
ああ、なつかしいフレンドリーでやさしくいつでも嫌な顔せず話してくれる。
???「先生…色々迷惑かけてすみませんでした!けど僕先生が先生でよかった。」
???「ほんと迷惑ばっかかけて暴れて殴ったり、先生側からしたら嫌いな生徒のうちだったと思うし、けどそれでもいいから感謝を伝えたかったです!」
???「本当に本当にありがとうございました!!」
顔をあげれない
目が滲む
言いたかったことを言えた喜び。
色々迷惑をかけてしまったことえの罪悪感
過去の自分の愚かさ
伝えたいこと、言いたいことを全部言うだけ言う自分の自分勝手さと頭の悪さ
山本「正直驚いたな、こんなことしてくれる子だとはおもってなかった。」
そりゃそうだあの頃はよくも悪くをクソガキだった何を言われてもしかたが
山本「謝る必要はないよ、こういうのが先生の役目だから。」
?
わからない、これが善人の思考なのか?
山本「でも正直うれしいよ、卒業生にこんなことをいってもらえる先生そういないんじゃないかな?」
山本「それも小学生に、こんなに感謝されて思ってもらって先生からしたらこの上ない喜びだよ。」
???「あの…本当にありがとう…ございまし...た」
この歳になって気遣ってもらっただけで泣くなんて。
夢なのに、俺の偶像なのに、ただ自分のために謝っただけなのに、
本当に善人と話すのは嫌いだ。
自分を曲げられるから。
すぐに影響されてしまうから…
それほどこの人がすごいのかな?
でもやっぱ好きだなー…
???「先生俺あなたを忘れないでいられるでしょうか?」
山本「急にどうしたの?」
山本「うーん…そうだな、わからないけどたぶん???くんが覚えようとしていてくれたら大丈夫だと思うよ。」
山本「でもありがとう。覚えようとしてくれて。そこまで考えられたら、中学校でも安心だ!」
そんなことない、ここからも俺はどうしようもないんだって
惨めなやつなんだよ
けど
???「うん!またね先生!!」
山本「よし!その調子ほら早く帰りな。こんないい天気だ!きっと記憶に鮮明に残るから。」
バイバイ先生私にとって大事な記憶になったよ
でもそういえばあの頃でも感謝はちゃんと言えてた気がする。
記憶が正しいかはわからないけど、ちゃんと言えてたと思う。それだけがあの頃の誇りだ
あらた「朝か、バイトにいかなきゃ…あれ10時?」
シフトの予定時間は10時だ。
終わった
あれ?いや今日は休みか…なんだ
遅刻したと思った、怒られると
こんなので不安になるなんて嫌になるなんて、
自分が情けない…さきのことを、将来を考えると
辛い…痛い、嫌だ。
もう消えたいな
今日…なにしようかな、
やりたいこと、なりたいもの。
あるはずなのに、どうしてかな
昔はあったはずの熱が、やる気に溢れた情熱が
どこいったんだろ…
こんなのが続くなんて、僕の心はもう。