僕なりの、初めての恋
初めての恋愛もの。駄文だとは思いますが、是非少しでも楽しんでいただけたら幸いです。
心臓の叫びは、いつだって僕の決意を鈍らせる。
物語の始まり、なんて言ったらかっこいいけど、ただの誰にだってあるようなありきたりな、ちっちゃな一目惚れなんだけど、まぁそんなことはどうだっていい。ただ、僕の人生で初めての恋だったって、それだけだ。
初めて彼女をみたとき以来、気がつけばいつでも、僕の視界には彼女がいた。今までずっと学生の本分は勉強だってスタンスでいたはずなのに、一度恋をした途端すぐこれだ。
しかし、恋愛経験皆無な僕にとって、恋愛をするというのは、あまりに高すぎる壁だ。
いくら相手が決して人気のある子とは言えない子であったとはいえ、いや決して見下してるとか、馬鹿にしてるとかそんなことはない。むしろ大好きだ。だが大好きだからこそ、相手についての情報は全部、聞こえてきてしまうのだ。
それに僕は自分で言うのもなんだけど、そこそこ人気のある方だから、みんなが僕に情報をくれる。
例えば、彼女と仲のいい女子からは
「アヤカってほら、あんまりモテないっていうか、なんか、ほら、もっといい子たくさんいるよね、みたいな」
とかなんとかそんな感じで、そのたびにきちんと彼女に聞こえるように否定してあげてるんだけど、懲りずにずっと言いに来る。
人気者というのは辛いものだ。
だけど、そんな生活ともおさらばだ。僕にとっても、彼女にとっても、今日は記念すべき日になる。
朝、誰よりも早く来て彼女の靴箱に手紙を入れた。
内容としては、『今日の放課後教室に残っていてください伝えたいことがあります。』とだけ書いておいた。僕だと思わなかった!みたいなサプライズがしたかったから、筆跡や手紙のセンスは彼女と仲良い男子…って言うとなんか悔しいけど、まぁいい、とにかくそいつに頼んだ。僕から見てもかなりのイケメンだし人気者だから大丈夫だとは思うけど……
―放課後―
心臓の叫びはうるさくなる一方で、少しずつ人が帰り始めた教室ではまた一段と決意は鈍る。
彼女もソワソワしながら席に座っている。
最後の男子が席を立った。
(よし……!今だ!)
立ち上がり、彼女の座る席へと向かう。
「ずっと前から好きでした!!!僕と、付き合ってください!!」
沈黙
「え………?ウソ、でしょ…………?だって、この手紙ユウマくんの……そんな、ウソウソ、やだ、え、まじ?」
「…………」
「ごめんなさい、あなたとは付き合えない。」
「ていうかありえない。あんたみたいなキモいストーカー野郎となんて付き合えるわけないし。」
その後は、隠れていた友達たちもやってきて口々に僕を罵る。
なんで?なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで?
おかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしいおかしい
あぁ………
あぁぁ…………
「あぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
「ああああぁぁぁあ」
飛び出したあとのことは、僕もよく覚えてない。次に気付いたときには、僕はベッドの上にいた。
何だったっけ、僕、何してたんだっけ?
あぁ、そうだ、彼女を助けようとしてたんだ。
あの性悪な取り巻き女どもから。
エグいっすね。




