始めよう、生きるか死ぬかの大会を。
ここに、命を懸けた大会を開くことを決定する。
以上。
始めよう、生きるか死ぬかの大会を。
この世界はつまらない。だからずっと考えていた、一番ドキドキして波乱を巻き起こすゲームを。
まずは、参加者をそろえよう。話はそこからだ……。
俺の名は、山田健司。
普通の、高校生だ。
だが、これを普通だと思えるのは自分だけだな。
俺は、高校ではいじめられ続けいつ死んでもいいなとかいう、謎の思想を持っている。世間でいうただの死にたがりだ。
そこで、俺は謎の人物に出会った。
「僕は、この町の自治会の物なのですが面白い大会を開催しようと思っておりまして。」
「誰すか、あんた。なんすか、面白い大会って球技大会でもするんですか?」
「そんな、子供だましのような小さい大会じゃありませんよ。」
「というと?」
「面白い大会ですよ、世界中いや地球を取り込んだ規模ですよ。」
わけのわからないことを、独りよがりに目を輝かせながらしゃべるこいつ。
なんなんだよこいつ。
「参加します?この大会に?夢をつかみませんか?」
小さいころから、そうだった夢なんかとうにあきらめてた母親は二歳の時に、心臓病になり亡くなり。親に殴られ、蹴られ幸せなんて感じたことなかった。
でも、もしかしたらこの男が言う大会に出れば俺は変われるかもしれない。
「何言ってんだよ。俺が参加しないとでも思ったか?馬鹿が。」
「面白いじゃないですか。」
「この、俺に聞く前に名簿に記載しておくことだな。余裕で勝ってやるよ!!」
だがその瞬間、男の目の色が変わった。
「舐めんなよ。命かけろよ。言ったからには」
「上等だ」
鳥肌が一気に、這い上がって来た。
「それでは、会場でお待ちしてます。」
男は急にかしこまり、俺に紙切れを渡しその場から消えた。
俺の人生をかけた大きな大勝負。
「いくぜ、幸せな場所へ!!」