第九話 襲撃
式島は”九羅市”という町に逃げてきた。
そして倒れた。
子供「ねぇねぇ、あの人何してるの?」
子供の母「見ちゃダメよ、目が腐る。」
式島の心はボロボロだった。
するとスーツ姿の男性が近づいてきた。
男性「可哀想に。」
式島「・・・・」
男性「一緒に来い、私が見てやろう。」
それから式島は山奥の謎の施設に連れていかれ、そこで養ってもらう事になった。
施設の中はたくさんの作業員と高校生ぐらいの子供が沢山いた。
式島は生きる事に必死すぎて、その男性の事を疑いもせずに暮らしていた。
式島はその施設が何をしている所か検討もつかなかった。そして周りはまるでロボットのように何も話さない無口な子供が多かった。
それから上から式島に命令が下った。
???「式島君、この”雨夜大輝”という大人を君の”力”で消してくれない?こいつの住所ここだから。」
式島はその命令に何の疑問も持たずに雨夜家に向かった。
その夜式島は一人で雨夜家を襲撃した。
式島「殺れ”黒龍”」
雨夜加恋「お父さん!!」
雨夜大輝「加恋!!逃げろ!!」
加恋は子供を抱えて外へ逃げようとしようとした時、黒龍の異能力で異空間に引きずり込まれた。加恋は引きずり込まれる瞬間に子供を投げた。
加恋「あんたは長生きしてね・・・」
加恋はそれを最後に引きずり込まれた。
子供は泣き出した。
大輝「か、加恋...貴様ああああああ!!!」
式島「安心しなよ、子供まで消しはしない。」
大輝「守れ!”助皆敵”」
式島「遅い。」
大輝「はっ!?」
大輝の下に異空間が現れ、引きずり込まれた。
式島「俺はお前らとは”違う”んだ。」
子供が泣き叫ぶ。
式島「安心しろ、お前は消さない。」
式島は子供に手をかざしその場を去った。
その後子供は保護されたが、その子はその日の記憶がなく、この雨夜家襲撃事件は”九羅市の怪事件”となった。