第八話 不幸
式島は目が覚めた。
保健室の先生「おっ!起きた。どうしたの?」
式島「ええっと、これは一体?…。」
式島は状況が把握できていなかった。
保健室の先生「だ、大丈夫?」
式島「あっ、はい大丈夫です。」
大丈夫ではないが、状況的にそう答えた。
保健室の先生「お大事に。」
式島が保健室を出ると学校中が大騒ぎをしていた。
生徒「天ちゃん!天ちゃん!」
どうやら天ちゃんが消えてから2~3時間が経っていたようだ。
学校1の美人が消えて大騒ぎだった。
式島は自分がした事に喜びと絶望感が交差した。
それからその町で三神天の謎の行方不明事件がニュースになった。
天の行方と異能力は式島にもよく分からなかった。
そしてこの行方不明事件は未解決事件となった。
時が過ぎ、式島界人15歳 高校一年生。
親が離婚した。
母と二人暮らしの式島界人。
母は仕事のストレスやお金の問題で界人を養うのに精一杯だった。
するとある日突然、母が倒れた。
式島「お母さん!?もう無理しないで、後は俺が...。」
母は衝撃の一言を言った。
母「お前のせいだぞ...。」
式島「え?」
母「お前のせいで私の人生は終わるのよ!!お前はいつも、(後は俺に任せて)とか(無理しないで)って言うだけで口だけ、人の役に立つ仕事をしたい!?ふざけないで!そんな偽善ばっかのクソ野郎なんか産まなきゃ良かった...お前なんかこの世から消えてしまえ!!!!」
式島は出す言葉も失い、涙を流した。
母はその言葉を最後に意識を失った。
その夜は式島はどうしたら良いか分からなかった。
翌日
式島は貴重品を持ち、逃げるように別の町へ走った。
式島が逃げた先は”九羅市”という町だった。