第七話 覚醒
式島は立ち上がる。
式島は怒り狂ったように笑いだした。
式島「ふふふ、あはははははははははははははwwww」
天「ん?何急に?」
式島の心に誰かが語りかける。
???「私は神。苦しいか?辛いか?寂しいか?ならば我の与えた力を使え。」
式島「顕現しろ”闇龍”」
???「この力はそこらの奴らとは格が違う。よく考えて使え。」
謎の声は消えた。
天「な、なんだそれは!?」
式島「くだらねぇ、くだらねぇ!本当にくだらねぇな!w」
式島に力が集まる。
式島「もう....こんな世界のゴミいらないよね、俺が掃除しないと。」
天「くっ、なんだコイツ、まさかこの局面で異能力に目覚めたのか?」
天は異能力の目覚め方をよく知らなかったようだ。
天「ふっ、でもいいわ。お前もアイツらと同じように殺ッと洗脳してあげる♡」
天の精神が具現化される。
天「遊んで”花人間”」
天の異能力”花人間”自分の任意で対象を洗脳できる。洗脳のやり方は本人の質問に対し肯定すると洗脳される。
天「うふふ、私の能力は最強、誰も私に逆らえない。それに式島君、そんなボロボロな体じゃ立ってるのもやっとなんじゃないの?」
式島「ふっふっふっ、お前なんか一歩も動かずに勝てるわ。」
天「(あはw!やっぱ式島君は馬鹿ね!私の質問に答えちゃった。これでコイツも終わり。)」
しかし式島の精神に変化はなかった。
天「あ、あれ?花人間どうしたの?」
花人間の方を見た天は驚いた。
天「っ!?!?」
なんと花人間が闇龍の禍々しすぎるオーラに何も出来なかった。
天「は、はぁ!?何よそれ!!反則じゃない!チートよチート!!」
天が焦りだす。
式島「天ちゃん、俺悲しいよ。愛する人を自らの手で殺めるなんてね。」
天の下に影が現れ、天を引きずり込む。
天「う、噓!?何よこれ!?やだやだやだやだ死にたくない!式島君!ごめんね!今までの事は謝る!式島君の言う事なら何でも聞く!彼女にもなるし!金もあげる!だからお願い!!」
天の命乞いは醜かった。
式島「そんなのダメだよ天ちゃん、今まで散々人を弄んで助かると思ってるの?」
天「だ、だからその事は謝るから!ちゃんと反省するから!」
天の体がだんだん沈んでいく。
式島「その言葉も噓かもしれない。本当に哀れだよね天ちゃん、今さっきの言動でその言葉が信用できないよ。これが”現実”だよ。自業自得だね天ちゃん。」
天は今までにない屈辱を味わった。
天「く、くそがああああ!!!ゴミのくせに!埃以下の蟻以下のミジンコ以下の存在のくせにいいいいいい!!!!!!!!!!」
天ちゃんは異空間に吸い込まれた。
式島「もう、全部どうでもいいんだ。」
式島は倒れた。
天に洗脳されていた人達は洗脳から解放された。
倒れている式島は先生に発見され、保健室に運ばれた。
式島の命に別状はなく、軽く気絶していたようだ。