第六話 カミングアウト
式島は一歩も歩けなかった。
するとそこに天ちゃんがやって来た。
天「し、式島君!?大丈夫!?」
式島「て、天ちゃん…あはは大丈夫。」
天ちゃんが式島に手を差し伸べた。
式島「あ、ありがとうごめんね。」
すると当然天ちゃんが手を離した。
式島「え?....。」
天ちゃんの目が変わる。
天「バ~~~~~~カ!w」
式島「は?...。」
天「式島君さ、まさかこの2年間ずっと私に近づけたと思ってるの?w残念~!ははっ、これが”現実”よ。」
式島「え、どういう事?…。」
式島は突然のカミングアウトに驚きを隠せなく、脳の処理が間に合わなかった。
天「まさか、気付いてなかったの?wこの2年間ずっと私の手のひらの上で転がされてたんだよwマジで馬鹿すぎるw」
式島「な、何で....。」
天「何でかって?そりゃ式島君が馬鹿で見てて面白いからしょ!w」
天ちゃんは根っからの悪だった。
天「あのさ式島君、なんで急にクラスメイトからいじめられたか分かる?これ実は”異能力”って奴を使ってるからなの!あははははははwww」
式島「い、異能力?」
天「うん!なんかね、ある日目が覚めたら脳に直接声が聞こえてね、なんとく承諾したらこの力使えちゃって。それでクラスメイトの人...いいや、学校関係者の式島君以外の人、全員”洗脳”しちゃったの!!どう?凄いでしょ?w」
式島「”洗脳”?…。何を言ってるかいまいち…。」
天「あれ?違和感なかった?先生がいじめを見て見ぬふりや、私が式島君の肩を持ったのにクラスメイトから何にも言われないとかさ。」
思い返して見れば確かに違和感があった。
式島の心が完全に壊れる。
式島「ははw」
式島の精神が闇に染まり感情が壊れる。
式島「もう、全部壊そうw。」