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黄昏時のカフェ

作者: 紡 獅兎


はい。いらっしゃいませ。

そんなに慌ててどうしましたか?

大丈夫ですよ、ご安心下さいませ。

アレらはこの場所には来れないようになっていますよ。


お飲み物でもどうぞ。

こちら、アイスココアになります。

アレらの縁を切る手助けをしてくれるんですよ。


「知らない場所に迷い込んだと思ったら、化け物がっ...」


はい。怖かったでしょう。

此方のカフェまで辿り着けて良かったです。

黄昏時はアレらが彼方側の人を引き込める時間帯になりますからねぇ...。


お客様のような方々を何人もお迎えしましたよ。

ええ。

やはりそういうモノに惹かれているのでしょうね。

...こちらの話ですので、お気になさらず。


「...マスターさん、慣れていらっしゃるんですか。」


慣れているというより...間に合わなかった人ですから。

深い意味はありませんよ?


そうですね。

質問にお答えするならば、

長年このカフェを経営してきまして、慣れましたね。


さて、彼方も飽きてきたようです。

お客様にコチラを差し上げます。


「...香水?lei...?なんて読むんですか?」


コチラの香水は、レイ。

外国の言葉で、獅子という意味が込められています。


毎日、首筋や足首に付けてくださいませ。

この香りがお客様を様々なモノからお守り致します。


付けていただきましたね?

それでは、真っ直ぐ進んでくださいね。

振り返ってはいけませんよ。


どうか、お客様に幸多きことを。

ご来店、ありがとうございました。


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