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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-50.乱痴気騒ぎ

 ルイザちゃん歓迎会会議が落ち着いたので、飲み会の方に集中する事にした。


 ルネルもご機嫌を取り戻し、にこにこアムルと号泣ヘスティに挟まれて、上機嫌で酒を飲んでいる。


 いや、ヘスティよく泣くわね。

大丈夫?そろそろ休ませてあげた方が良いんじゃない?

なんか、自分でジョッキ抱えて飲み続けてるから止めづらいけど。

これが泣き上戸ってやつなのかしら。



「なぁ~に見てんだよ~おめぇ~は今日こっちだぁろぉ~」


 酔っ払いクレアがしなだれかかってきた。

ツクヨミはアルコール無効化してくれなかったのかしら。



『完全に消してしまっては楽しみも無くなってしまうかと』


 なるへそ。



「まったく!君と来たら!

 次から次へと目移りしてばかりじゃあないか!

 少しは私の事もだなぁ!」


 反対側からはグリアが絡んできた。

グリア、そんなに飲んでる様子は無かったけど、やっぱり最初から酔ってたの?流石にこれ、シラフって事は無いよね?


 セレネはお姉ちゃんとセフィ姉を侍らせてご満悦だ。

良いな。私もあっちが良い。

なんかこっちの二人、今日は面倒くさい気配しかしないし。


 ニクスは一人、バーカウンターだ。

カウンター向こうのシーちゃんと話しながら、ルネル達、というかアムルを観察をしてるっぽい。

なんかあっちもあっちで良いわね。

私、落ち着いた雰囲気で飲むほうが好きなのよね。


 それにしても、ニクス、アムル見過ぎじゃない?

もっとこっちにも視線ぷりーず。



「こっち見ろ!アルカ!」


 そう言って、強引に顔を向けさせてきたクレア。

そのままいきなりキスしてきた。



「ぷっはぁ!あははは!」


 あかん。もう完全にお酒に飲まれてる。

後で後悔してもしらないわよ?



「アルカ君!

 私の眼の前でどういうつもりかね!」


 どうと言われましても……今更なにを……!?


 今度はグリアが強引に私の顔を引き寄せ、半ば無理やりキスしてきた。

強引すぎて、歯もぶつかってしまう。

私とグリアの初めてのキスは、ちょっと痛かった。


 グリアは口を抑えて、私から顔を逸らしてしまった。

どうやらグリアも相当痛かったらしい。


 どうしようかな。

私からもするべきなのかしら。

こんな酔った勢いで済ませて良いのかな?

グリアも、後で後悔するんじゃないかな?



『『やっちゃえ』』


 え?

ハルちゃん?イロハ?



『『いけいけ!そこだ!』』


 なにその実況モード?



『『おしたおしちゃえ!』』


 そこまでしないよ!?


 二人が私とグリアの関係を焦れったく思っているのは察してるけど、流石にこんな大勢で飲んでる最中、酔った勢いでいたしちゃうのは違うでしょ。


 でもまあ、キスだけはやり直しておこう。

流石にあれを初めての思い出として認識されるのは癪だ。

今度は私のキステクを見せつけてやるぜ!


 私は若干やけになりながら、手元にあったお酒を一息で飲み干し、今度は自分からグリアを振り向かせた。


 真っ赤になって視線を彷徨わせるグリアを正面から見つめ続け、観念してグリアが視線を合わせてきたところで、ゆっくりと唇を合わせてみる。


 それから少しずつ、ついばむようにキスを続け、グリアが落ち着いてきたところで少し深めにキスをした。



「くっ!慣れすぎだ!君は!」


 よく言われるわね。それ。

まあ、そりゃそうでしょ。お嫁さんも、今や二十七人だし。

他にも秘密の愛人が一人いるし、近々エルお姉ちゃんも加わるかもだし。


 ほんと、あっという間に三十人も目前ね。

三十人になったら、記念して何かしてみようかしら。

盛大に叱られてそれどころじゃないかな?



「というか、グリアやっぱりシラ」


 再びグリアからキスされた。

流石グリア。最初の失敗はどこへやら、既に高度なキステクを習得してしまったようだ。

なんなら、戦闘訓練も受けてみない?

グリア、才能ありそうだよ?



「何時までぇ~してんだぁよぉ~!

 私も~混ぜろぉよ~!ひっく!」


 我慢できなくなった酔っぱらいが再び混ざってきた。


 そのまま暫く三人でちゅっちゅしあってると、セレネがからかい二割、嫉妬八割って感じで私の膝に跨ってきた。


 お姉ちゃんズは放置かしら?

いや、あの二人酔いつぶれてるわね……。

お姉ちゃんが酔いつぶれるって、どれだけ飲んだのかしら。

最強のうわばみであるセレネだけ、取り残されてしまったのだろう。


 そのままクレアとグリアに見せつけるように私の唇を奪うセレネ。

流石のセレネも、何だかんだ酔っ払ってるのかもしれない。


 暫く私を貪って満足したのか、次はグリアを押し倒した。

そのまま私達が止めるまもなく、グリアの唇を貪るセレネ。

流石にそれは、荒療治が過ぎるのではなかろうか。


 私もセレネに煽られてキレ気味のクレアに押さえつけられてしまった。

結局セレネ達を止める事も出来ず、クレアの好きにさせていると、遂に見かねたルネルがやってきた。



「「「「すみませんでした……」」」」


「するなとは言わんが、多少は気を使わんか。

 わしはともかく、アムルもへスティも慣れとらんのじゃ」


 え!?まさかルネル!?



「何じゃその目は?」


「ルネルってお嫁さんいた事あるの?」


「主と一緒にするでない!!」


「じゃあまさか旦那さんが!?」


「おらんわ!」


「よかったぁ!」


「よかないわ!」


「え!?まさかルネル、そういう願望あったの!?

 実はずっとお嫁さん欲しかったの!?

 なら早く言ってよ!もう私なら何時でも」


「いい加減にせんかぁ!!」


「ごめんなさぁ~い!!」

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