表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

979/1419

35-45.初ライブ

「すっご~い!

 本当にアイドルみたい!!」


「「ありがと~!!」」


 シーちゃんの船内にいつの間にか作られた劇場で、ラブカ&フェリルの特別公演が開催された。


 観客は私とアリス、それにミヤコとコマチの四人だけだ。

厳密にはハルちゃん、イロハ、ナノハ、メア、ナハトも私の中にいるんだけど。

それに、シーちゃんもどこからか見てくれているだろうし。

どうやらアリスに気を遣っているようで、出てきてくれないのよね。



『みたいちがう』

『ほんもの』


 ハルPがアリスの言葉に物申した。

まあ良いじゃん。カルラとフェブリは喜んでるんだし。



『ダメ』

『やるならてってい』


 心構えが大切なのかしら。

私生活までアイドルの意識を抜かない的な。



『そう』

『じょうざいせんじょう』


 ストイックなのね。



「「アルカ様!」」


「は~い」


「「アンコールはいかが~!」」


 自分達から催促してきた。

ごめん。気が利かなくて。



「お願~い!」


「「おっけ~!」」


 ところでさっきの曲は誰が作ったの?

私、聞いた覚えない曲だったよ?



『もちろんハル』


 ハルちゃん、凄いわね。

バリッバリのアイドルソングまで作れるなんて。

しかも、めっちゃ私の好みだ。


 きっとギルド本部があるイオニア王都でも話題になる事間違いなしよ♪



『ふへ』


 再び歌って踊るカルラとフェブリ。

いや、今はラブカとフェリルだったわね。


 とにかく、随分と様になっている。

そして何より可愛い。フリッフリのアイドル衣装もよく似合っている。

アイドルのライブって初めて見るけど、これは確かにハマるわね。


 どうしよう。

家族にも見せてみたい。

けど、チハちゃんズメンバーは一応家族に内緒なのだ。

依頼根こそぎ事件と、ラヴェリルちゃん事件で既にノアちゃんにはバレちゃってるけども。



『もんだいない』

『きかくりつあん』

『ぷろでゅーす』

『きょういく』

『そのたもろもろ』

『ぜんぶハル』


『だから』

『ハルがさそう』


『アルカ』

『しかられない』


 う~ん。そういう身代わり作戦は意味ないと思うの。

たとえ事実でも、私とハルちゃんは一心同体なんだし。


 まあ良いわ。

もう少しだけ秘密にしておきましょう。


 イオニアで話題になってから、改めて家族を連れて見に行くことにしましょう。

まだまだ始めたばかりだもの。

焦って披露してしまうのも勿体無いものね。



『おっけ』

『さいこうのぶたい』

『できてから』


 そうね。

舞台の質はシーちゃんの作ってくれたここの方がずっと良いけれど、大勢の観客が集まって作り上げられた雰囲気も込みで味わってもらいたいものね。


 いやまあ、私も別にそんな雰囲気知らないけどね。

でもライブってそういうものなんでしょうし。


 イオニアに建設予定の大型ドームに人が満杯になる頃にでも、皆で見に行く事にしましょう。

プライベート公演は何時でも出来るものね。


 とにかく、それまでにチハちゃんズの件もなんとかしておけばいい。


 ドーム建設には、まだまだ費用も必要だ。

むしろアイドル業以外にも何か考えた方が良いかもしれない。



『むむむ』

『しごと』

『かんがえる』


 程々にね~。

カノンの方まで邪魔するわけにもいかないのだ。


 既にノアちゃんと、もしかしたらセレネの邪魔もしちゃってるだろうし……。



「ミヤコ、僕達もやってみる?」


「やりません」


「そっか。残念」


 言うほど残念そうでもないわね、コマチ。

なんだかニヤニヤしてるし。

さては、ミヤコの反応を見て遊んでるわね?



「何ならコマチだけでやってみる?

 ソロでも良いし、他の相方を用意してあげてもいいよ?」


 私はコマチに目で合図しながら提案してみた。



「ダメだよ、アルカ様。

 ミヤコをからかって良いのは僕だけなの」


 あ、はい。ごめんなさい。

この冗談はお気に召さなかったのね。



「わるかったわ。

 ミヤコもごめんなさい。

 別に二人を引き剥がそうなんて考えてないからね」


「もちろん承知しております。アルカ様」


 コマチの足を踏みながら、ミヤコが笑顔で答えてくれた。

多分、表情通りの感情ではないやつだけど。



「コマチも許してくれる?」


「別に怒ってないって」


 こっちは見た目通りの笑顔を向けてくれた。


 今日この後は、何か二人と出来る事でも考えてみよう。

ミヤコには諸々のお礼をしたいし、コマチとももっと仲良くなりたい。


 アリスも一緒だけど、遊園地にでも行ってみる?

何か、毎度ワンパターンよね。

かと言って、事前許可のない外出は禁じられてるし。


 いっそ町にでも繰り出してみるか。

もちろんニクス世界のじゃなくて、私世界のだけど。

わざわざ遊園地に行かずとも、遊べる場所はいっぱいあるはずだ。


 アリスに案内役を頼めば、本人もノリノリで楽しんでくれる事だろう。


 カルラとフェブリへのお礼にもなれば丁度良い。

素敵な歌とダンスを見せてくれたお礼に、どこか二人が喜びそうな場所を探してみよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ