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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-33.ノリと勢いと混乱

「娘!?

 セフィ!あなた娘がいるの!?」


「うん。名前はレヴェリーっていうの。

 私に似てしっかりした良い子なんだよ~」


「「しっかり?」」


 レヴィは確かにしっかりしてるけど。



「アルカ、少し外で話し合おうか」


「ごめんなさい」


「まったく。

 今日はデートだって何度も言ってるよね?

 お嫁さんを立てようとは思わないの?」


 いやでも……先にボケたのはセフィ姉じゃん……。

どう考えてもツッコミ待ち……ごめんなさい。



「お嫁さんって、二人はもう結婚してるの?」


「うん。数日前に。

 指輪はまだ出来てないけどね」


 プロポーズしたのは半月前くらいだ。

指輪の方も、少なくとももう半月程度はかかるだろう。



「あらあら。まあまあ」


 なんかエルヴィさん、妙な反応だ。

純粋に喜んでるって感じではない。


 もしかして、照れてる?

恋愛話には不慣れなのかしら。


 エルヴィさんはどうやら一人暮らしみたいだ。

旦那さんはまだいないのだろう。

お付き合いとかはどうなんだろう。

後で聞いてみよう。



「だってのに、アルカったら酷いんだよ?

 私の後に、四人もお嫁さん増やしちゃったんだから」


「ちょっ!?セフィ姉!?」


「アルカさん。少し話をしましょうか。お外で」


 エルヴィさんはさっきまでの反応が嘘のように、落ち着いた態度でそう言った。



「すみませんでした!!」


 咄嗟に頭を地につける。

私最近、謝りすぎじゃなかろうか。

そろそろまたセレネに叱られそう。


 というかセフィ姉!

いくら何でも話しすぎだよ!

どう考えてもエルヴィさんにそんな事言ったらダメでしょ!

久々に再会して、今まで散々心配かけてたお姉ちゃんになんて愚痴伝えちゃってるのさ!?

勿論悪いのは全部私だってわかってるけども!!



「あ、えっと、ごめんね、エル姉。

 大丈夫だから。今のはただの軽口というか、本気で責めはしたんだけど、本気じゃないと言うか。

 別にアルカの事嫌いになったとかそういうのは無いから!

 今日のデートだって楽しみにしててね!

 だから何も心配要らないからね!」


 何やら慌てて弁明するセフィ姉。

自身の発言でエルヴィさんがどう思うか気付いたらしい。



「ふふ。冗談よ。

 心配なんてしてないわ。

 セフィとアルカさん、とってもお似合いだもの」


 ふふふと笑うエルヴィさん。

良かった。どうやら許してもらえたようだ。



「と言いたいところなんだけどね。

 流石に四人とか聞いちゃうと気になるのだけど?」


 ですよね~!!



「えっとですね……。

 その、私には現在二十六人のお嫁さんがおりまして……。

 セフィ姉は二十二番目にあたるお嫁さんでして……」


「まあ。

 人間の方ってそのくらいが当たり前なのかしら?」


「あ、いえ、決してそのような事は……」


 そんじゃそこらの王族より多い自信がある。

何なら、歴史上でも上位争い出来るんではなかろうか。



「そうよね……。

 そもそも、そのお嫁さんって何のためにそんなに集めたのかしら。

 人間さんって、女の子どうしでも子供ができるの?」


「いや~、普通は無理じゃないかな~と思うのですが……」


 私はもう何人も娘いるけどね!

何なら昨日も産んだけどね!

バッチリ私の遺伝子受け継いだ可愛い可愛い愛娘よ!

しかも既に千百歳の末っ子ちゃんだぜ!



『アルカ、年齢の事言うの止めない?

 なんだか私、お婆ちゃんみたいじゃん』


 うんうん。そうだね~。

ごめんね~。ハルカ~。



「レヴェリーちゃんは?」


「私の前の旦那との娘なの」


「そう……」


 セフィ姉の口調からなんとなく察したようだ。

エルヴィさんは旦那さんの件を深く追求する事はなかった。



「エル姉は?

 お付き合いしてる人とかいるの?」


「いいえ。

 セフィの事が気がかりでそれどころじゃなかったもの」


「エル姉……その……」


「ふふ。冗談よ。

 単に機会が無かっただけ。

 でもそうね。私もそろそろ相手を探してみようかしら。

 このまま何時までも独り身だと、セフィに心配をかけてしまうものね」


「エル姉!ならうちに来ない!?」


「「え!?」」


「エル姉もアルカのお嫁さんになれば良いよ!

 ね!そうしよ!アルカも良いでしょ!?

 エル姉美人だし!」


 どしたん!?セフィ姉!?

何でそんな爆弾放り込んできたの!?

エルヴィさんの事忘れてたのがショックだったとか!?



「ちょっと落ち着いて!セフィ姉!

 突然どうしたの!?」


「あ!

 ……ごめん!

 何でも無いの!

 今の無し!忘れて!」


 セフィ姉は慌てて否定した。

けど流石にその言い方はちょっと……。



「あらあら。ふふ。それは残念ね~」


 エルヴィさんは笑って流してくれるつもりのようだ。



「えっと、エルヴィさんが良かったら取り敢えず遊びに来てみない?

 レヴィもエルヴィさんの事を知ったら喜ぶだろうし」


 私は何故か蒸し返してしまった。



「あら?そう?

 なら少しだけお邪魔させてもらおうかしら」


 エルヴィさんはあっさりと承諾してくれた。



 こうして三人ともが若干混乱したまま、エルヴィさんが我が家に遊びに来る事が決まったのだった。

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