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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-20.遊びと療養

「レヴィ♪

 ルビィ♪

 一緒にあっそびましょ~♪」


「おかーさん!」


 ルビィが嬉しそうに飛びついてきた。

私はルビィを抱きとめて、その場でくるくる回ってみた。


 きゃっきゃと笑うルビィを降ろすと、レヴィが神妙な?表情で話しかけてきた。



「お母さん、今日はお暇なの?」


「うん♪

 今日からずっとね♪」


「ずっと?」


「毎日レヴィとルビィと遊べるの♪」


 何故か難しい表情を浮かべているレヴィ。



「……ママは?」


 なるほど。

そこを心配してたのか。



「ふふ。

 一緒に来て、レヴィ」


 私はレヴィとルビィを抱っこして屋敷の最上階に向かい、窓を開けて訓練場を覗き込んだ。



「え!?」


「ふっふっふ!

 お母さんはいっぱい分身出来るようになったのです♪

 だから今も、レヴィのママと一緒に修行もしているの♪

 どう?安心した?」


「うん……びっくり」


「このお屋敷にはもう一人私がいるからね♪

 一緒に探検して探してみよっか♪」


「いく!」


 ルビィが元気良く返事をくれた。



「レヴィ、ルビィ。

 今までごめんね。

 これからはずっと二人の側にもいるからね」


「うん!」

「うん……」


 ルビィは嬉しそうに笑ってくれた。

レヴィはまだ戸惑いが抜けきらないようだ。


 レヴィは優しくて勇気があるけど、慎重で現実的なところもある。

私の引き起こす不思議現象には、どうしても抵抗があるようだ。


 今後は側で様子を見れるのだし、少しずつゆっくりと馴染めるようにしてあげよう。


 未だにフィリアスを受け入れるのにも懐疑的みたいだけど、代わりに私が側で見守ってあげれば問題ないはずだ。


 今まで放置してしまった分、これから巻き返していこう。


 私はレヴィとルビィを抱っこしたまま、二人と話しながら二人の指示で屋敷の中を練り歩いた。


 話がややこしくなりそうなのでステラの場所だけは避けながら、あっちこっち覗いて周り、もう一人の私の居場所を探し続けた。


 まあ、当然私はどこに居るか知ってるんだけども。

レヴィとルビィもこの遊びの主旨を理解してくれていたので、その事を質問してくるような事も無かった。


 そうして三人で楽しく笑い合う時間も、あっという間に過ぎていった。




----------------------




「いらっしゃ~い。

 アルカ様~」


 シーちゃんの船に用意されたナディの私室を訪れると、ナディが嬉しそうに出迎えてくれた。

随分と体調が良さそうだ。

ヒサメちゃんも中で頑張ってくれているのだろう。


『それほどでも~』


『ふふ。

 ありがとう。ヒサメちゃん♪』


「アル姉!」


 側に居たアニエスも弾丸のように飛び込んできた。

私の胸に顔を埋めながら、少し邪な気配も放ちつつ抱きついたアニエス。

はたしてこれは叱るべきなのかしら。

別に私的には構わないし、むしろ嬉しいけども。

何れはアニエスも私のお嫁さんに加わるのだし。



「アニ!少しは遠慮しなさい!」


 マノンがアニエスを引き剥がした。

何に遠慮する必要があるのかは良くわからない。

多分、マノンもなんとなく面白くなかっただけだろう。


 私はマノンとアニエスを両腕で抱きしめた。

アニエスは素直に嬉しそうだ。

マノンはアニエス達の手前、素直になりきれないようだ。



「私は~?

 アルカ様~?」


 マノンとアニエスを離して、今度はナディを抱きしめた。

すっごい。やわやわ。


 ナディは抱き心地最高ね♪



「長すぎよ!アルカ!」


 またマノンが怒ってらっしゃる。

順調に独占欲が育っているようだ。

後でたっぷり可愛がってあげるとしよう。


 マノン達にも今後は一緒にいられることを説明した。


 分体の事まで細かく説明したわけではないけど、特に詳しい説明は求められなかった。

もう不思議な事が多すぎて、受け止めきれないのかもしれない。


 この娘達にも、少しずつ現状を説明していかなきゃだ。

一応、シーちゃんの特別教室みたいなのは開かれてるけど、座学と実体験ではまた別物だろうしね。



「ナディも元気そうで安心したわ。

 アニエスとマノンもよくやってくれてるみたいね♪

 ありがとう、二人とも♪」


「別に大した事してないわ。

 シイナが何でもしてくれるもの」


「シイ姉って何者なの?

 もしかしてアルカより凄い人なの?」


「うん♪

 そうよ!シーちゃんはとっても凄い子なの!」


 凄すぎて、もう凄いとしか表現しようがないけどね!

語彙力の限界が恨めしい!



「私はマスターの所有物です。

 私の全てはマスターのものです。

 つまり凄いのは私ではなくマスターです。

 ますたぁは神!」


 ダメよ、シーちゃん。

その言い方は何か問題がある気がするわ。



「マノンとアニエスは退屈してない?

 たまには外に出て遊んでても良いんだからね?

 なんなら、レヴィ達と合流してくれても良いし」


 そしたら私の分体も一体減らせるし。

とはいえ、本格的な合流はナディにもっと体力が付いてからになるだろうけど。



「してないよ!

 ここにもいっぱい遊ぶ場所あるもん!」


 まあそうね。

シーちゃんの船には娯楽施設もたっぷり揃っているものね。

この様子なら、アニエスは上手く使って楽しんでくれているようだ。



「もう少しナディの体力がついたら、良いところに連れて行ってあげるからね♪」


 遊園地に招待してあげよう。

楽しんでくれるのは間違いないはずだ。


 遊園地と言えば、ツムギと新婚旅行の約束もしてるんだった。

まあ、ムスペルの件が落ち着いてからになりそうかな。


 その前に、セフィ姉やクレア達とも済ませておこう。

そういうのは先にお嫁さんになった娘達を優先するべきだろうし。


 それから暫くマノン達ともお話したり、ナディの体力作りに付き合ったり、シーちゃんの特別教室に参加させてもらったりしながら、こっちでも楽しい時間を過ごしたのだった。

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