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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-19.修行と家事

「アルカ何か変わった?」


 私を一目見たセフィ姉が訝しげに問いかけてきた。


 流石セフィ姉。

未来予知にすら到達した覚視の達人なだけはある。



「セフィ姉はどうしてそう思ったの?」


「身のこなしが全然違うもん。

 随分と鍛え直してきたみたいだね」


 あれ?そっち?

自分では全然気が付かなかった。


 でも、気持ちの良いものね。

こうしてハルカの頑張りが他の人からも褒められるのは。


 まあ、流石に私自身は他力本願が過ぎるとは思うけど。

私の力はどこまでいっても借り物だ。

遂には努力すら丸投げしたのだから。


 ルネルの思想とは対局に位置するものだけど、当のルネルが何やら認めてくれているような気もするし、私は今後もこの道を突き進むとしよう。


 きっとハーレムの主はそれくらいで丁度良いのだ。



「ふふ。流石セフィ姉ね♪

 一目で見破ってくれて嬉しいわ♪

 セフィ姉達に負けてられないと思って頑張ったの♪」


 頑張ったのはハルカだけどね♪

ハルカもハルちゃんやイロハと同じ、私の一部でもあるのだから、遠慮なくハルカの功績を自慢させてもらうとしよう。



「なら早速始めよっか。

 エリス、ちょっとこっちに」


「は~い!」


 そのままセフィ姉&エリス対私の組手が始まった。


 これは良い。凄く良い。

体が思い通りに動くのって楽しくて仕方ない。

この調子ならルネルにだって追いつけるかもしれない。



『調子に乗りすぎよ。

 もう少し抑さえなさい。

 エリスに怪我でもさせたらどうするのよ』


 いかんいかん。

イロハの言う通りだ。

浮かれすぎて手元がおろそかになりかけてた。


 こんな事をしていては、またルネルに叱られてしまう。

折角ハルカが頑張ってくれたのに、借り物の力のままにしていてはダメだ。

自分の力として正しく認識し、扱ってこそだ。


 そういう意味でも、セフィ姉とエリスとの鍛錬はちょうど良いのかもしれない。

他者と比較することでも、自分の変化を正しく認識出来る事だろう。


 毎日急激な成長を続けていたらセフィ姉達も気付くかもしれない。

そうなったら、何れはハルカも混ぜてあげよう。

エリスの相手は私がすれば、ハルカとセフィ姉でとことん修行したりも出来るだろうし。


 また少し先の事を楽しみにしながら、セフィ姉達との修行の時間も過ぎていった。




----------------------




「手伝いなのです?

 アルカ何を企んでるのです?」


『シィー!内緒よ、サナ。

 家のあっちこっちで私の気配を感じても、気づかなかった事にしておいてね♪』


 サナは家中を回って家事をしてくれているから、一番最初に異変に気づく可能性がある。

ここは敢えてネタばらしをしておいて、事前に仲間に加えておくとしよう。

流石にハルカの事までは伝えないけど。


 ステラの方はまあ、覚視が使えるわけでもないし、目視する距離に行かなければ気づく事も無いだろう。

というか、別に気付いて欲しくないとかってわけでもない。


 単に誰が一番最初に質問してくるかなと思っただけだ。

複数の私が同時に存在している事に気付いたり、分体の私から何かを見抜いたりでも何でも良い。

これは単なる遊び心に過ぎないのだ。



『ステラに知られるとまずいのです?』


『ううん。別にそういうわけじゃないわ。

 ただ少し、悪戯してみようかなって。

 それと、手伝いの方は何も企んでないからね?

 分体が沢山出せるようになったから、今まで放置しちゃってた娘達とできる限り一緒に居たいと思っただけなの。

 だから、この私はサナとステラ専用の私よ。

 サナの好きに使って良いからね♪』


『そうですか。

 なら遠慮なく貰っておくのです。

 ボクもアルカと一緒に居られて嬉しいのです』


「サナぁ~!」


 我慢できずにサナに抱きついて何度もキスをする。


 私のお嫁さん達皆良い子すぎる!

これからは心を入れ替えてもっと側に居るからね!!



「急過ぎるのです!

 ステラが驚いてるのです!」


 さっきまで念話で内緒話してたものね。

いっそステラとサナで別々の私を用意してあげようかしら。

今ならいけなくもなさそう。



『ダメ』

『きょうはなし』

『しけんうんようちゅう』


 は~い。



「ステラ、私も仲間に入れてくれる?

 私、ステラとももっと仲良くなりたいの!」


「もちろん構いません。

 そもそも私に断る必要などございません。

 ここはアルカ様のお屋敷で、私はアルカ様のものです」


「お嫁さんにしただけよ。

 私とステラは対等なの。

 何時までも頑固な事言ってると……どうしよう?

 取り敢えず、今度デート行こっか。

 指輪も買いに行きたいもんね♪」


「承知いたしました」


「も~。

 ステラは堅いな~。

 なら、こういうのはどう?

 今はそういうステラでも良いけど、お嫁さんとして振る舞う時はもっと砕けたステラになってくれる?

 そんな風に努力してみるだけでも良いからさ?」


「……承知いたしました。

 でーとの時までには。必ず」


「うん!

 お願いね♪ステラ♪」


 ステラの頬にもキスをしてみた。


 ステラの様子に大きな変化はない。

特段嫌がっているようでも、喜んでいるようでもない。

強いて言うなら、戸惑っている部分はありそうだ。

それも殆ど見えない程度だけど。



「それでは、早速掃除を始めるのです。

 取り敢えずアルカには大寝室をお願いするのです」


「え?あれ?

 そういう感じ?」


 しまった!そうだよね!

家事って別に皆で固まってやったりしないよね!



「安心するのです。

 掃除の後は料理の時間なのです。

 料理は皆でやるのです。

 ボクの成長をアルカにみせてやるのです!」


 さっすがサナ!

ちゃんと主旨を理解してくれてた!



『サナだから抜けてると思ってたわね』


『アルカ』

『しつれい』

『サナ』

『せいちょう』


『いつまでも』

『むかしのサナ』

『ちがう』


 ごめんて。

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