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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-18.派遣

「イ~ロ~ハ~♪

 ふふふ~えへへ~♪」


「アルカ!ズルいよ!

 私にも貸してよ!」


「ダ~メ~

 今は私の番よ~」


 私は久しぶりにイロハを抱きしめていた。

イロハも分体を習得してくれていたのだ。


 ハルカと一緒にイロハ自身も修行を続けていたそうだ。

その成果がこうして文字通り形になったのだ。


 私は今、体の内と外でイロハを満喫している。

なんと至極の一時か。そう簡単に手放す事など出来ぬのだ。



「そうだ!イロハ!

 もう一人出して!

 イロハなら出来るでしょ!」


「落ち着きなさい、ハルカ。

 あなたにだって毎日好きにさせてあげてるじゃない。

 今はアルカの番よ」


 毎日?好きにさせて?

さっきの深層での千百年?

いや、最初の千年は後半まで自我を隠してたはずだし、実際は数百年程度だろうけども。

それでも十分長いわね。


 流石イロハ♪

永遠に飽きが来ない抱き心地って事ね♪


 それはそれとして、ハルカに許すのは母娘の触れ合いまでだからね?

イロハは私のなんだからね?



「ぶ~!二人のいじわる!」


「しかたない」

「ハルカにハル」

「かしたげる」


 ハルちゃんの分体も出現し、ハルカの膝に座ってハルカの腕を自分のお腹に巻き付けた。



「しょうがないな~

 ハルがそこまで言うなら我慢してあげるよ~」


 とか言いつつ、しっかりと抱きしめ直すハルカ。

どうやら満更でもないようだ。



「それで、分体の配置どうしよっか。

 ハルカの希望はある?

 セフィ姉達と修行したい?」


「う~ん。

 私とセフィが本気で修行始めたら、エリスが置いてかれちゃわない?」


「置いてかないように加減してあげなさいな」


「無理そう」


「ならいっそ修行とは関係ないところに行ってみる?」


「というか、半分受け持つよ。

 私だって分体使えるし」


「え?良いの?修行は?」


「何事も修行の内だよ。

 体を動かしたくて我慢できなくなったら深層に行けば良いんだし」


「イロハと一緒に何時でも潜って良いけど、あまり長く籠もりすぎてはダメよ?

 その辺りのさじ加減は二人に任せるから」


「ありがと♪」


 まあ、日常生活の息抜きに年単位で修行するのってどうなの?と思わなくもないけど。


 ハルカはその辺、人間とは完全に異なる精神性なのだ。

多分私がハルカの記憶を受け取った上で真剣に考えたとしても、本当の意味で共感する事はできないのだろう。


 もうそういうものだと納得してしまおう。

ハルカの役目を考えれば必要な事だし、実際イロハもそう考えたからこそ、ハルカをこう作ったのだ。

ハルカ自身が苦にしてないなら、これ以上は余計な心配だ。


 まあ、イロハの方はだいぶ無理してたようだけど。

イロハも長く生きすぎてその辺の感覚がズレているのよね。

私と会えない寂しさだけ解消すれば、それ以外には何の問題も無いと判断してしまったようだ。


 イロハもハルカも私とは根本的に感覚が異なるのだ。

改めてそう理解して、二人と付き合っていくとしよう。


 私、ハルちゃん、イロハ、ハルカの四人でいれば、誰かがやらかしてもきっと他の誰かが止められるだろうしね。


 それで、分体の派遣はどうしようかしら。

セフィ姉との修行には私が行くので決まりだ。

ステラのところも私かしら。

レヴィのところも出来れば自分で行きたい。

マノンも同じくだ。

ミヤコは……仕方ない、ハルカに任せよう。

チグサもハルカかな。研究班としても興味あるだろうし。

ヘスティもハルカに行ってもらおう。アリスもいるし。

ツムギの方は私が行かなきゃよね。

リリカ達との連絡係はハルカに取りまとめてもらおう。

私とハルカなら、何時でもロス無く共有出来るし。



「ミヤコ、チグサ、ヘスティ、リリカはハルカに任せるわ。

 私に判断を求める時は遠慮なく繋いで良いから」


 私はセフィ姉、ステラ、レヴィ、マノン、ツムギか。



「質問というか、常時共有しておくね。

 ただそれだけだと、アルカの負担が増えちゃうだろうから、代わりにそっちの処理も一部肩代わりしてあげる♪

 それでアルカは常に全部把握出来ると思うよ♪」


「有り難いけど、随分と自信があるのね」


 確かに今の私なら複数の分体を同時に操る事すら造作も無さそうだ。

小一時間程前のハルカと同期する前の私では、一体しか増やせなかったのに。


 どうやらハルカが相当修行を積んでくれたようだ。



「当然だよ!何せいっぱい頑張ったからね!

 分体を増やすことはアルカが一番望んでた事だもん!」


「ハルカ!良い子ね!」


 思わずハルカを抱きしめて頬ずりしてしまう。

私、自分と同じ姿の子に何してるのかしら……。



「嫌なら変える?

 変身魔法くらい使えるよ?

 私はこの姿気に入ってるけど……」


「ううん。子供姿そっちはハルカにあげるわ。

 本当は名前と同じくらい大切なものだけど、ハルカにだけ特別よ?

 大切に使ってくれると嬉しいな♪」


「うん!ありがとう!アルカ!」


 今度はハルカから抱きついてきた。

段々と、ハルカが自分自身という感覚が薄れて、受け入れられるようになってきたかもしれない。


 いい加減切り替えてしまおう。

ハルカは私によく似た私の娘なのだと。

けどまあ、後で髪型とか服装とかはいじってあげよう。

折角なら自分の娘を着飾らせるつもりで楽しんでみよう。

つもりも何も、そのまんま私の娘なんだしね。



「それじゃあ早速始めましょう!

 先ずは今日一日軽く試してみて、後でまた集まって反省会よ。

 問題無さそうなら、今後も続けて行きましょうね♪」


「がってん!」


 早速私とハルカで追加の七人を生み出し、それぞれの場所に派遣した。


 さて、何人が私の変化とハルカの存在に気づくだろうか。

何だか少しわくわくしてきた。

調子に乗ってボロを出さないよう気をつけよう!

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