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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-13.新しい修行方法

「アルカズルい」


 私の腕の中で眠っていたルカは、目を覚ますなりジト目で呟いた。



「ふふ~♪勝負は私の勝ちね~♪」


「ダメ。認めない。

 アルカ言った。小細工なしのタイマンって。

 だからアルカの反則負け!」


 まあ確かに。

インチキした自覚はある。


 でも別に、どうしても勝ちたかったからとかではなくて、単に盛り上がりすぎただけなのだ。


 最後には再び生み出した分体をアリア、カノン、リヴィ、クルル、ラピスの姿に変身させて全員で迫ったりもした。


 更には、ハルちゃんの吸血鬼としての力まで引き出した。

別にハルちゃんに代わってもらったとかではなく、私自身の体にハルちゃんの特性を発現させただけだ。


 吸血鬼が吸血する際には、同時に相手へ快楽物質を送り込むことが出来る。

そうして、血を飲まれる事を気持ちの良い事だと認識させられるのだ。


 流石のルカも、体の内に流し込まれた快楽には抗えなかった。

あっさりとろとろに崩れ落ちて、遂には意識を失ってしまった。


 こんな形でハルちゃんの力を使うのは初めての試みだったけれど、すんなり上手くいってくれて何よりだ。


 心の融合にばかり意識を向けていたけれど、こうして肉体的にも一体になるのは良いものだ。

これからも研究を続けてみる事にしよう。


 とは言え、良い事ばかりでもない。

いや、悪いことと言い切るのもあれなんだけど、困った事が一つあった。


 私自身の体にハルちゃんの力を宿した結果、私もルカの血を美味しいと感じてしまったのだ。


 今すぐ何がどうって事もないけれど、万が一吸血衝動的なやつに飲まれでもしたら大変だ。


 あまり勢いでこういう事を試すものではないわね。

大切なルカを傷つけたら冗談では済まないのだ。


 まあそれはそれとして。



「今回は私の勝ちよ。ルカ。

 私は私の力を使っただけだもの」


「むぅ~~~!」


 ルカは私に額を押し当ててグリグリしはじめた。



「ふふ♪またの挑戦をお待ちしてま~す♪」


「なら今から!今すぐ!」


 おっと?

これが無限ループか?

いやうん。私が余計な事言ったせいだけども。


 それとあれね。

気絶させるのはダメよね。

その度に仕切り直ししてたんじゃ、何時まで経っても満足させられないだろうし。



『そういう問題じゃなくない?

 アルカもそろそろ諦めなさいよ。

 ルカは何度だって続けるわよ?

 そうすれば、何時までもアルカと二人きりでいられるんだから』


 そういう感じ?

ゾンビアタック的な?

なんか違うかな?


 とにかく、ここでルカの再戦要求を受け入れるとまた暫くイチャイチャし続ける事になるのだろう。

きっとハッスルしすぎた私が調子に乗ってルカをイジメすぎて気絶させるまで続くのだ。


 そこから暫く寝て休んだら、ルカはまた再戦を要求してくる事だろう。


 仕方ない。

次はルカが眠るまでという条件をつけよう。

それでルカが眠ってしまったら、ニクス世界に送り返そう。


 忘れない内にリヴィの事も送り返しておこう。

今丁度寝ているみたいだし。



「ルカが寝ちゃったらおしまいね♪

 少しでも長く保たせられるよう頑張ってね♪」


「分身と噛むのは無しだよ!」


「シーちゃんアイテム使うのは?」


「それも無し!

 拘束と擽りもダメ!」


「禁止事項多いわね。

 まあ良いでしょう。

 それくらいのハンデはあげなきゃね♪」


「むぅ~~!!」


 またグリグリするルカ。

悔しかろうとハンデ撤回とか要求しないあたり、何時でも冷静なルカらしい判断だ。

アリアなら簡単に乗ってきたはずなのに。


 そんなこんなで今日最後の数時間を楽しんだ。

ルカも中々粘ってはいたものの、連日に及ぶハードなイチャイチャに遂に体力が尽き果てたようだ。


 再び私の腕の中で眠ったルカを連れて、ようやく私達もニクス世界に帰還した。



「どうしよう。この状況」


 ニクス世界の私の部屋に戻ると、アリア、ルカ、リヴィが私のベットの上で力尽きてしまった。

ラピスとクルルはそれぞれの宿主に同化済みだ。


 まあ、ルカとリヴィは普通に寝てるだけなんだけども。

とは言え精根尽き果てているので、明日の朝まで寝ているのではなかろうか。


 アリアはまだ全身ピクピクしている。

全員でイジメ続けたダメージが残っているのだろう。

ルカにも似たようなことをしたはずなのに、なんでアリアの方がダメージ大きいのかしら。


 やっぱりもう少し深層で寝かせておくべきかな?

でも深層行ったらまた無限ループに突入するだろうしなぁ。


 いやでも、この娘達今からいつもの訓練の時間なのよね。


 私がルネルに謝りに行くのと、この娘達を再び深層に連れ込んでゆっくり休ませるのとどっちにするべきなのかしら。


 まあうん。悩むとこじゃないわね。

もう一度迫られたとて、毅然とした態度で突っぱねれば良いだけだ。


 そもそもルネルが許してくれても、ノアちゃんもカノンもセフィ姉も絶対許してくれないやつだ。

セレネは自分もと言い出すだろうけど。


 諸々の証拠を消すために、もう少しだけ深層に潜るとしよう。



『オチが見えたわね』


『しかられる』

『さけられない』

『うんめい』


 やめて!




----------------------




 まあうん。

案の定断りきれなくて再戦と相成ったわけなんですけども。

しかも今度は完全回復済みのアリアとリヴィも一緒だ。

しまいには、ラピスとクルルも再び加わった。


 結局中途半端なところで打ち切らざるを得ず、フラフラの子供達を見たルネルやセフィ姉から問い詰められて、諸々の経緯を暴露する事になった。


 大人組から散々叱られた後、セレネがノアちゃんを上手く乗せた事で、他のお嫁さん達とも順繰り潜る事になるのだった。


 記憶バックアップシステムのおかげで日常生活に問題はないから良いけどさ。



『そういう問題じゃないと思うわ。

 アルカの欲求どうなってるの?

 それだけ繰り返していれば、流石に普通は飽きるもんじゃないの?』


『アルカ』

『いちばん』

『おかしい』


 ちょっと前まではこんな事無かったんだけどね……。

でもまあ、これくらいじゃなきゃハーレムなんて維持出来ないし。



『こんな事ばかりしているから、何時まで経っても強くなれないのよ。

 三日どころか何ヶ月も修行サボってるんだから当然過ぎるわ』


『しかたない』


『ぶんたい』

『しゅぎょう』


 流石にイチャイチャに集中出来なくなると思うんだけど……。



『しょうじん』

『あるのみ』


『そうね。

 最初は私達もサポートしてあげるから頑張りなさい。

 常に続けていれば、あっという間に強くなれるわよ。

 なんなら、分体だけ深層に潜り込ませられるようになれば完璧ね』


 そんな事可能なのかなぁ?


 流石に深層とニクス世界の時間差で同時に動かすのは不可能だろうから、一時的に別の自我を持たせて後から統合する形になるのかな?


 統合の方は記憶バックアップシステムを流用すれば良いだけだから、技術的には不可能でもないかも?


 仮に常時深層で修行させられるなら、とんでもない速度で強くなれそう。

ニクス世界で一秒過ごす毎に、数万年分の修行を積める事になるんだし。


 それくらいしたら、流石にルネルにも勝てるんじゃないかしら。


 いやでも、分体に反逆される可能性とかもありそうじゃない?

自我を与えた上で数万年も一人で放置したら、何か別の存在になってそう。

私より優秀な私が私を上書きして私になるのかしら。


 うむむ。頭がこんがらがってきた。

何にせよ、安全対策はマシマシでよろしくね、イロハ、ハルちゃん。



『『がってん』』

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