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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-9.バタバタ

「今回は私の勝ちです。

 認めるのなら見逃してあげましょう」


「え?本当に?」


「今回だけです。

 あの白いのとの戦いは楽しめましたから」


「なら次も用意しておくね」


「調子に乗らないで下さい」


「はい……すみません……」


「ですがまあ、期待しておきましょう。

 あの白いのとは、まだ決着も着いていませんしね」


 そう言って、ノアちゃんはあっさりと転移してしまった。

結局、ラヴェリルちゃんやメリアの正体をハッキリさせる事も無かった。


 どうやら私の意図を察してくれていたらしい。

流石私のノアちゃんだ。



『結局負けてんじゃない』


「結果的に許してもらえたんだから私の勝ちよ」


『許される条件は負けを認める事よ?』


「それはそれ」


『随分と都合の良いことね。

 まさかノアも同じ考えなのかしら』


「きっとね。

 私とノアちゃんは以心伝心だもん」


『ノアが勝手に察してくれただけじゃない』


「はいはい。もうこの話おしまい。

 次はアリアの方よ。

 まあでも、まだちょっと時間あるのよね。

 先にイロハ親衛隊復活計画の進捗を確認してきましょう」


『必要無いわ』


「またそんな事言って」


『そうじゃなくて。

 さっきチグサと少し話しておいたから』


「そっか。

 わかった」


 イロハが積極的に動いてくれているのなら、この件はイロハに任せておくとしよう。



「ならセフィ姉の所に行きましょう。

 契約を済ませておきたいわ」


 早速セフィ姉の下へ転移すると、セフィ姉達はいつも通り訓練に励んでいた。

時間帯的に座学の可能性もあったけど、今日はまた体を動かしていたようだ。



「セフィ姉!

 プレゼントがあるの!」


「?」


 突然過ぎて驚かせてしまったかしら。


 まあいっか。

どうせ口で説明するのも面倒な事だし。


 私はセフィ姉を抱き寄せて早速契約を結んだ。



「え!?

 なにこれ!?」


「ふっふっふ!

 これでセフィ姉も今までよりずっと強くなれるわ!

 送り込む力は少しずつ増やしていくから、慣れてきたら何時でも声をかけてね♪」


「いや!え!?

 ちゃんと説明してよ!?」


 あれ?

何か思っていた以上に戸惑いが大きいようだ。


 流石に勢いに任せすぎたわね。

そう思い直し、今更ながら契約について説明する事にした。



「なるほど。

 これが魔力を持つ感覚なんだね」


「あ。そっか。

 セフィ姉エルフだから、元々魔力持ってなかったのよね。

 すっかり忘れてたわ」


 大丈夫かしら?

何か妙なことにならないと良いのだけど。



「アルカ、色々教えてくれる?

 魔力はともかく、神力の方は全然感じ取れないし」


「え?そうなの?

 普段エリスも使ってるでしょ?」


「そうなの!

 いいから、アルカも一緒にやろうよ。

 最近全然参加してないじゃん」


 あれ?

これもしかして……。



「わかった。

 なら少しだけね。

 今日はまだやることがあるから」


「今日"も"じゃん」


「ごめんね、セフィ姉。

 近いうちにまた参加出来るようにするから」


「うん……」


 約束を守れるよう頑張ろう。

実際今回の件が片づけば、取り敢えず一月くらいの余裕は出来るのだ。

アレクシアさんと世間話をしたりとかもあるけど、あれはどちらかと言うとルーチンワーク系のやつだし。


 とにかく次の大きめの予定はムスペルにサンドラ王妃が戻ってからだ。


 まあ他にも、何人かへ指輪を贈ったり、セフィ姉とデートしたりも直近の予定としては入ってるけど。

そっちは何れも単発のものだ。

長く外に出るような予定は無いはずだ。

そもそも私、軟禁状態なんだし。


 暫くセフィ姉とエリスに混ざって訓練に参加した後、再び自室に戻ってリリカとの感覚共有を開始した。



「アスモ先生はアルカ様のご家族でしたの!?」


 うわ!なに!?

びっくりしたぁ!!


 なんかルイザちゃんが視界いっぱいにサムズアップしてきた。

しかも私の名前まで出てきたし。


 以前にリリカとの視界共有でルイザちゃんの姿は見たことがあったけれど、こんなに至近距離で見たのは初めてだ。


 なるほど。

アリアが夢中になるだけの事はある。

ルイザちゃんも中々の美少女っぷりだ。



「落ち着きなさい。ルイザ。

 今回の件が首尾良く済んだのなら、アルカ様はルイザと会うそうよ。

 直接礼を伝えたいと言っていたわ」


「本当ですの!?」


 言ってないよ?

会ってみたいとは思ってたけど。


 でもまあ、そうよね。

ここまでしてもらっておいて、何の礼も無しというわけにもいくまい。

ルイザちゃんの望みだと言うのなら叶えてあげよう。

きっとアリアも引き込みたいんだろうし。



『アルカ!どういうつもり!!』


 あれ?

なんでアリアから怒りの念話が飛んできたの?



『どうもこうも、リリ、じゃなくてアスモの言った通りよ。

 何かしらのお礼はしたいし、アリアとの仲も応援してあげたいし。

 うちに招くのは理に適ってると思うけど?』


『……そう……よね。

 アルカだもんね。

 わかった。

 けど手出しは無用よ。

 ルイザの事は私に任せておいて』


 自分で攻略したいのかしら。

まあでも、流石にアリアとルイザちゃんだけの関係を認めるわけにはいかないけど。


 うちはあくまで私のハーレムだ。

アリアだけのハーレムは認められない。

誰か一人にでもそんな事を許してしまえば、私の楽園が瓦解しかねない。

私が認めるのは、あくまで私のお嫁さん同士の恋愛だ。

そこの所、アリアがちゃんと理解してくれていると良いのだけど。



『ちゃんと話し合っておきなさいな。

 アリアとアルカ、今まさにすれ違ってると思うわよ』


 まじ?

いやまあ、イロハの言葉を疑うつもりは無いけども。


 とにかくメルクーリ家の件が解決したら、アリアの考えも詳しく聞いてみよう。

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