表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

939/1418

35-5.愛の結晶

「ノアちゃんチームの今の戦力は?」


『ノア、ルチア、ハル分体、臨時助っ人のヤチヨ、後一応、冒険者見習いのメリアって事になっているアメリよ。

 ヤチヨはミユキの方から一時的に引っ張ってきたようね。

 牢に忍び込んでいる間、アスラ追跡を任せていたわ』


 説明ご苦労!


 これからノアちゃんに正体を悟られないよう、ノアちゃんの眼の前でアスラの残党をかっさらわなければならない。


 これは私とノアちゃんのじゃれ合いだ。

お互い相手の動向は殆ど把握しているけれど、それでも証拠を掴ませないというルールでの盤上遊戯だ。


 私はさながらゲームマスターだ。

ノアちゃんの動向は、全て把握できている。

だと言うのに、勝ち筋が見つけられていない。

速くて強くて目が良いというのは、それだけ脅威なのだ。


 果たして私の持つどの駒なら、ノアちゃんの目を掻い潜れるのだろうか。



「流石にヤチヨにそのまま裏切れってのは無しよね。

 せめてノアちゃんが合流したら、お姉ちゃんの方に引き上げてもらいましょう」


『そうね。

 ヤチヨとノアを同時に相手するのは避けるべきね』


 アメリは大した力は見せないだろうし、ハルちゃん分体の役目はあくまでノアちゃんのお守りだ。

それ以外で口出しする事は無いはずだ。


 だとすると、実質的な相手はノアちゃんとルチアのコンビだけとなる。


 とはいえ、今のノアちゃんの目を欺くのは困難だ。

先日の大乱戦以降、更に飛躍的な成長を遂げた今のノアちゃんは、ハルちゃんとすら真っ向から戦えるはずだ。


 ハルちゃん以上となると、もうイロハとかその辺りになってしまう。


 流石にこんな事でツクヨミを借りるわけにもいかない。

セレネの身辺警護が今のツクヨミの役目だ。


 力の性質上、神であるミーシャは裏をかける可能性も高いけど、本人の性格的にあっさりバレそうな気もする。


 いっそルネルの力でも借りれたら文句無しなんだけど。

なんか上手く焚き付けられないかしら。

弟子の成長を見られると言えば、可能性ありそうじゃない?


 ルネルにノアちゃんの足止めをしてもらえるなら、その間にアスラの方はリリカがさっと済ませてしまうという手もあるだろう。


 まあ、流石にここでルネル使ったらノアちゃんに怒られるわね。

どう考えても禁止カードだし。



『あまり考えている時間は無いわよ?』


 そうなのだ。

放課後までの残り数時間しか、リリカは自由に動かせない。

そうなれば、切れる手札が一つ減ってしまうのだ。

それもかなり重要なやつが。


 どうしよう。

一か八かミーシャでも放ってみるか?

神様パワーでどうにかしてくれるか?


 いっそシーちゃんに頼む?

シーちゃんならそつなくこなしてくれるだろう。

シーちゃんもまた、力の性質的にノアちゃんの目を欺ける可能性は高い。

それに、戦力だってイロハクラスだ。

シーちゃんなら必ずやり遂げてくれるという信頼もある。


 けどまあ、シーちゃんは動かせない。

ニクス世界でシーちゃんの力を振るわないと、ニクスとも約束しているのだ。


 何より、シーちゃんの事を便利に使いすぎだ。

シーちゃんの管轄は私世界だ。

こんな事でまで引っ張り出したくはない。



『マスターが必要とするならば、いかようにも』


「ありがとう。

 けどやっぱり止めておくね。

 シーちゃんは私だけのものだもの。

 大切に大切にしまっておきたいの」


『はい、マスター』


『シイナの扱いもなんか違うのよね。

 ノアとハルとシイナだけ特別扱いしすぎじゃないかしら』


『イロハがいう?』

『ほかのこ』

『イロハも』

『こっちがわ』

『おもう』


 そうだ!そうだ!

もっと言ってやって!ハルちゃん!



『イロハ』

『ちゃんつける?』


「なるほど。

 それで拗ねてたのね。

 もう。可愛いわね、イーちゃんは」


『やめなさい!』


 残念。お気に召さないようだ。

イロちゃんの方が良かった?違う?



『…………ナノハ。いく?』


「ううん。ナノハは寝てて良いよ~」


『…………うん』


 いかんいかん。

あまりにも悩みすぎて、気を遣わせてしまった。

いい加減、結論を出さなくちゃ。



「いっそ新しい子生まない?

 最初っから最高スペックみたいな子。

 イロハとハルちゃん二人の要素を詰め込んで!

 二人の愛の結晶よ!」


『ダメ』

『チハル』

『こんせぷと』

『かぶる』


 ハルちゃんは今はこれ以上子供を作る気は無いようだ。

というか、千年後の約束の時まで温存するつもりなのだ。



『アルカ、さっきもそんな事言ってたわよね?

 そんなに新しい子が欲しいの?』


 ダメだってわかってはいるんだけどね……。



「ハルちゃん、ハルちゃん。

 イロハバージョンならどう?」


『……』

『わるくない』


「よし!決まり!」


『嫌よ!やらないわよ!』


「良いじゃん!イロハの愛娘だよ!

 クルルに妹を作ってあげましょうよ!

 私も絶対可愛がるから!

 というか私の因子もどうにか混ぜ込んで、私とイロハの愛の結晶を産み出しましょう!

 ハルちゃんと融合した今ならいけるって!」


『尚更ダメに決まってるじゃない!

 ダンジョンボスの件忘れてるの!?』


「……それもそうね」


『ざんねん』


『まったく。コイツらは……』


『ならばマスター。

 私とマスターの娘などいかがでしょう?』


 なん……ですと!?



「詳しく!!」


『やめなさい!!』


『ダメ』

『シイナのちから』

『ニクスセカイ』

『きんし』


 ぐぬぬ……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ