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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
35.白猫少女と新形態

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35-4.黒歴史

『ノア』

『まってる』

『リリカ』


「う~ん。どうしよっかぁ~」


『また面倒くさくなってきたのね』


「なんで私達、家族でこんな不毛な事してるの?

 皆で協力すれば、手っ取り早く解決出来るんじゃない?」


『ようやく気付いたのね。

 ならこの際だし、全部明かして話し合いなさいな。

 チハちゃんズの活動を正式に認めてもらえれば、堂々と活動出来るのよ?

 それにアルカから歩み寄れば、ノアだって胸襟を開いてくれるかもしれないわ』


「そんなの無理に決まってるじゃない。

 アメリはノアちゃんの側に潜伏中だし、シオンはセレネの所だし。

 大体、何が何でも秘密にしろと言ったのは、イロハの方でしょ?」


『状況が変わったのよ。

 何せ、アルカの暗躍事態がとっくにバレてるのだもの』


「それは……そうだけど……」


『そもそもノアだって意固地になってるのと浮かれてるのが半々くらいで、アルカに秘密にしている理由なんて大したこと無いのよ。

 あの子は、アルカの為に何か出来てるってはしゃいでいるだけなの。

 秘密にしている事も、そのフレーバーに過ぎないのよ』


『イロハ』

『しゃべりすぎ』


『もう良いじゃない。

 私もハルもとっくに面倒くさくなってるでしょ?』


『それでも』

『ないしょ』

『やくそく』


『いずれ』

『くろれきし』

『だとしても』

『あたたかく』

『みまもるの』

『おとなのやくめ』


『まあいいわ。

 ハルの言い分はわからないでも無いし。

 精々生暖かい目で見守ってあげましょう』


「微妙にニュアンス変えないでよ!」


『それだけ温度差があるって事よ。

 私やハルだけでなく、家族の皆だってね。

 あの子達、一体何をやっているのかしら。

 何時までバカやってるのかしら。

 と、内心思ってるのよ。大半は。

 中にはハルのように微笑ましく見守ってくれる子もいるでしょうけどね』


「うぐっ……」


『イロハ』

『すてい』

『せいろんは』

『ときにぼうりょく』


『暴力は全てを解決するって言うじゃない』


 ああ……。

うちの子達がどんどん向こうの知識に染まっていく……。



『それで、どうするの?

 いい加減我が身を振り返る気になった?』


「……いいえ。

 ノアちゃんとはこれまで通り変わらずよ。

 ある意味これは、ノアちゃんとの遊びとも言えるもの。

 ならそう開き直って、徹底的にやりましょう」


『良いわね。

 そういう前向きな考え方なら好きよ』


「先ずは手始めに逃げ出した残党狩りよ。

 ノアちゃん達の呼び名に習って、私達も連中の事は以後アスラと呼称しましょう」


『構わないけどボロが出ないかしら?』


「その時はお姉ちゃんから聞いたことにするわ。

 口裏合わせもしておかなきゃね」


『アルカにしては冴えてるわね。

 そこまでして同じ呼称に拘る意味はわからないけど』


「いいの!

 これはノアちゃんとの遊びなんだから!」


『まあ、言わんとしてる事はわかるわ。

 けど、犯罪者集団とはいえ、人の組織を潰すのに遊びって表現は不味いんじゃないかしら?

 そんな事を言っていると、本当に人の命が軽くなってしまうわよ?』


「別に命までは奪わないし。

 出すとこ突き出すだけだし」


『それでもよ。

 例え悪人相手だろうと、人の人生に干渉するのだから真剣に向き合いなさいな』


「……そうね。少し燥ぎすぎたわ。

 ありがとう、イロハ」


『アルカってたまに倫理観抜け落ちるわよね?

 今まで苦労してきたのはわかるけれど、手段は選びなさいな』


「うぐっ……はい。仰るとおりです」


 本来魔物であるはずのイロハに人としての倫理観を問われるとは……。

イロハだってまれによく暴走するくせに……ぐぬぬ。



『どっちよ』


「とにかく!

 私達がするべき事は二つよ!

 一つ!!!アリアと共にストラトス侯爵となし付けて、メルクーリ先生のやらかしによるお母様及びメルクーリ家への罰を軽くする事!

 二つ!!!ノアちゃんに見破られないよう、逃亡済みのアスラ残党を捕らえて当局に引き渡す事!

 以上よ!何か質問ある!?」


『後者は誰に行かせるの?

 前者はリリカが行くべきよね。

 現状この件に一番詳しいのはリリカだし。

 後者の件は放課後まで時間があるとはいえ、ノアとの追いかけっこもあるかもだし、本命のリリカは隠し通したいものね。

 リリカ以外の誰かに行かせるべきだと思うわ』


「そうね。

 シオンでは力不足だし、ヒサメちゃんが適任かもだけど、いきなりの実戦投入は可哀想だし、そもそもナディと組ませたばかりだし。

 イロハどう?

 行ってみる気無い?」


『嫌よ。

 何度同じことを言わせるつもり?』


「わかってるってば。冗談よ冗談。

 でも困ったわね。

 ハルちゃんはノアちゃん達にも付いている以上、中立の立場に置いてあげたいし……」


『私とハルで待遇違いすぎないかしら』


「素直な子と天邪鬼な子では違って当然でしょ。

 嫌ならもっと素直に私の愛を受け止めてくれたら良いじゃない」


『あなた達がうざ絡みしてくるからよ』


「がんばって♪」


『それより、続き考えなさいよ』


「あ、うん。

 とはいえ、後自由に動かせるのってミーシャくらいしかいなくないかしら」


『ミーシャは無いわね』


『ない』


『!!……!!!…………!!』


 あれ?まだノイキャンしてたの?

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