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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
34.白猫少女と家族の秘密

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34-37.秘密の部屋

 歓迎会が終わった後、私は一旦アニエスとマノンを城に送り返す事にした。



「本当に帰るの?

 ナディ姉のお世話係にしてくれたのに……」


「また明日の朝、迎えに来るわ。

 ナディももう寝てしまっているし、残っていても意味はないでしょ?

 それより、今はアレクシアさんを安心させてあげて。

 これは、後の布石よ。

 何れ何の憂いもなくアニエスを貰い受けるには、必要な事なのよ」


「うん……」


「私は関係ないじゃない」


「可愛い妹に付き添ってあげなさい」


「仕方ないわね」


 私は二人を抱き寄せて、それぞれの頬にキスをした。



「焦らなくても、二人はもう私のものよ。

 今は少し貸してあげるだけ。

 そう自覚していてね。

 大好きよ。アニエス。マノン。

 おやすみなさい。また明日。

 二人に会えるのを楽しみにしてるわね」


 そうして二人を送り届けてから、今度はツムギとステラの下へ向かった。



「お疲れ様♪

 それと、改めて今日からよろしくね♪」


「ええ。こちらこそ。

 歓迎するわ。ツムギ。ステラ」


「ありがと♪

 今日はこの部屋で良いの?」


「ええ。ここはもうあなた達の部屋よ。

 好きに使ってくれて構わないわ」


「もう。そうじゃないってばぁ。

 実質今日があれじゃん?

 初夜ってやつ」


「悪いけどそういうのはまた今度ね。

 手を出すには、ステラの好感度が足りてないだろうから」


「それもそっか」


「どうぞお構いなく。

 必要ならば、席を外します」


「ダメよ。二人まとめて美味しく頂く事にするわ。

 その為にはじっくり調理してからじゃないとね」


「あはは♪ウケる!

 やっぱ手慣れすぎよ!小春♪」


「ツムギは興奮しすぎよ。

 そんなに期待してくれていたのね」


「そうだよ~

 だってのに、小春は乗ってくんないし。

 シクシク。私の魅力足りてないんだぁ~」


 酔ってるの?


 私は二人用のベットに腰掛けて、ツムギとステラを両脇に侍らせた。



「その気になったん?」


「少しだけね。

 この後どうするかは、二人の様子を見て考えるわ」


「ふふふ~」


 私の肩に頬を寄せて上機嫌なツムギ。

反してステラはガチガチだ。

やはり今日は無しになりそうね。



「大丈夫よ。ステラ。

 無理やり迫ったりはしないわ。

 今日は少しお話するだけよ。

 たった今、そう決めたわ」


「え~判断が早~い!」


 ツムギは無理やり押し切るつもりかしら。

普段のツムギがステラの様子に気が付かないはずは無いし、ツムギにも余裕がないのか、敢えて無視してるのか。

どちらにせよ、平常心とは言い難いのだろう。


 なら、私も多少無理やりに話を進めてしまおう。

今の変なテンションのツムギを真面目に相手していると、キリが無さそうだし。



「二人とも、私の家族はどうだった?

 さっき初めて会った子達もいたでしょ?」


「ちょ~可愛い子ばっかだった!

 小春ズルいし!

 あんなん不公平だし!

 私もハーレム欲しいし!」


「あげないわよ。誰一人。

 と言うか、あなたももう私のものなんだから、あまり勝手な事をしてはダメよ。

 ツムギハーレムは認めないわ」


「ぶ~ぶ~横暴だぁ~」


「安心なさい。

 その分、私が目一杯愛してあげるわ」


「なら早速!」


「今日はダメよ」


「え~~!」


「アルカ様……どうか姫様だけでも……」


「ステラが私を呼び捨てにしてくれたら考えてあげる」


「うぐっ……」


「ステラ!ガンバ!」


「ア……ルカ…………さま」


「「惜しい!」」


「すみません……」


「謝るのも禁止」


「はい……」


「も~ステラ虐めないでよ~」


「ごめんね。ステラ。

 ゆっくりで良いからね」


「はい。アルカ様」


「ところで小春んや?」


 ツムギんが声音を変えて問いかけてきた。

わざとらしい感じの真剣なやつだ。



「なんだい?ツムギんや?」


「このお屋敷には秘密の部屋があると伺ったのです」


「秘密?

 何の話?」


「所謂乱◯部屋とのことで」


「セレネね。そんな伝え方したのは」


 つまりは、大寝室の事だろう。

というか、秘密でもなんでも無いじゃない。

全員がよく知ってる場所だ。



「見たい」


「その内ね」


「今すぐ」


「ダメよ。

 というか、最近はあまり集まれてないのよ。

 皆、それぞれの生活が忙しいから。

 今行ったって、誰も居ないと思うわよ?」


 最近は深層屋敷に役割が移っている。

結局皆、それぞれ個別に愛し合う方が好きなのだ。


 いやまあ、大寝室もあれはあれで良いものなんだけど。

ただ、時間も気力も沢山必要だから、皆が忙しくしている今となってはその用途での使用頻度は下がっているのが実情だ。


 むしろ最近は、人恋しい気分の時に皆で集まって普通に眠るくらいの役割がメインだ。

いつの間にやら、そんな健全な設備へと変貌していたのだ。



「そこはほら。

 アルカが募集したらすぐっしょ?」


「そりゃあまあ。何人かは」


「わくわく!」


「行かないってば」


「え~

 大人しく見学してるから~」


「そういう場所じゃないから!」


「え~~でも噂では~~」


「少しセレネと話し合う必要があるみたいね。

 一体ツムギに何を吹き込んだのかしら」


「だから乱◯部屋って」


「その言い方は止めて!」

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