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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
34.白猫少女と家族の秘密

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34-19.問いかけ

「アニエス、これからいくつか質問させてもらうわ。

 最後まで正直に答えてくれたら、アニエスの事も受け入れてあげる。

 ベアトからもそう頼まれたから」


「え!?

 ベア姉が!?」


「どう?

 答えてみる?」


「もちろん!!」


「アニエス、あなたナディさん以外の友達はいるの?」


「……なんで?」


「正直に答えてね」


「……いないよ」


「お茶会は誰と?」


「……メイドの皆と」


「ステラに追い出されるようになった心当たりは?」


「……わからない」


「自分が周りから避けられてると思った事は?」


「……なんでそんな事聞くの?」


「必要な事だからよ。

 とはいえ無理にとは言わないわ。

 何時でも止めて良いのよ?」


「……あるよ」


「その原因はベアトに関係があるの?」


「……ない、と思う」


「そう。

 なら理由を教えてくれる?」


「……」


「流石に答えづらいわよね。

 いいわ。次の質問に移りましょう。

 ベアトに触りすぎてステラに怒られた事とかある?」


「ある」


「それが追い出された原因と関係していると思う?」


「ない。ステラ姉はそんな理由で追い出したりしない。

 たぶん、私とベア姉の為なんだと思う。

 理由まではわからないけど……」


「そう。

 次が最後の質問よ。

 アニエス。

 あなたはベアトとステラの二人の事、今でも好き?」


「大っ好き!!」


「ふふ。いいわ。なら受け入れてあげる。

 一緒にお母様の説得を頑張りましょう」


「……いいの?

 質問、全然答えられなかったのに……」


「大丈夫よ。最後の質問以外に大した意味は無いから」


「え!?

 そんな酷い!!

 意味もないのに意地悪してたの!?」


「私の事嫌いになっちゃった?」


「ならないよ!けど!!」


「ふふ。アニエスはまだ勘違いしているのね。

 私はただの英雄なんかではないわ。

 とぉっても悪い魔女なの。

 だから意地悪するし、恐ろしい呪いだってかけちゃう。

 そうして気に入った女の子達を沢山囲い込んできたの。

 どう?怖くなってきたでしょ?

 逃げ出すなら今の内よ?」


「気に入ってくれたの!?」


 そこ?



「でへへ~」


 相変わらずだらしない笑みだ。

先程までの真面目な雰囲気が吹き飛んでしまった。



「話聞いてた?」


「聞いてた聞いてた~。

 アルカ様が私の事気に入ってくれたって~」


 ダメだこりゃ。

なんかトリップしてる。



「でゅふふふ~じゅるり」


 何か妙な音が……。

妄想が加速しているようだ……。



「あ、でも。

 アニエスと結婚するのは成人してからよ。

 うちにはアニエスと同い年のエリスもいるからね。

 エリスに待ってもらってるから、アニエスもそれまでは我慢してね」


「……それまでは恋人って事?」


「いいえ。

 お互いに手を出すのは禁止よ。

 親子のような距離感で接しましょう」


「やっぱ意地悪だぁ~~!!!

 生殺しだぁ~~!!!」


「仕方ないじゃない。

 アニエスに手を出したら、エリスに申し訳が立たないもの」


「悪い魔女なんでしょ!?

 女の子いっぱい侍らせてるんでしょ!?

 なんでそこだけ常識人ぶってるの!?」


 たしかに。



「人それぞれ、事情があるのよ」


「なら良いじゃん!

 その子と私一緒にしなくても!」


「それはそれ」


「意地悪!!!」


「ちなみに私が手を出さないからって、先に他のお嫁さん達と関係を持ったら追い出すからね。

 アニエスはもう私のものよ。

 勝手に誰かのものになる事は認めないわ」


「でへへ~アルカ様のもの~」


 この子、都合の良いことが優先的に耳に入る仕様なのかしら。



「って!そんなの酷いよ!

 ベア姉とも仲良くしたいのに!」


 遅れて理解したようだ。

ところで、仲良くってどの程度?

いやまあ、流れ的にツムギの事も口説くつもりだったようだけど。


 そう言えば、さっき盗み聞きされてたんだものね。

この子、私がハーレム内恋愛を認めていると知ってるんだった。



「他にも健全組はいるから、暫くはその娘達と仲良くしていなさい。

 くれぐれも健全によ。

 あの子達はアニエスより幼いのだから。

 当然、その子達にセクハラしても追い出すからね」


「アルカ様?

 アルカ様は私をなんだと思ってるの?」


「セクハラ幼女」


「そんな事してないでしょ!まだ!」


「私の胸に一目惚れしたって言ったじゃない」


「それだけじゃん!

 いきなりベタベタ触ったりしてないでしょ!

 それに私が好きなのは年上だけだよ!

 年下は対象外だよ!」


 なるほど。

ちゃんと理性もあったのね。

それはそれとして。



「言葉もセクハラになるのよ。

 あんな事言ったら、普通は一発アウトよ」


「それは……ついうっかりで……」


「まあでも、聞いていた程でもないのかしら」


 意外と理性を働かせられるようだし。



「そんなの誰に聞いたの?」


「ベアトよ」


「……」


「まさかベアトには、初対面で触りに行ったとか?」


「……昔の話だし……ちゃんと反省したし……」


 なるほど。

この様子だと、よっぽどステラに叱られたのだろう。

今ある理性は、その時に形成されたもののようだ。


 というか、昔って何歳の頃よ。

まだ九歳児のくせに。

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