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1-9.威嚇

ノアちゃんが口聞いてくれない!



気絶したノアちゃんを膝枕して介抱していると、

しばらくして、目を覚ました。


最初はぼんやりしていたノアちゃんだったが、

意識がはっきりしてくると、

飛び起きて、一気に距離をとった。私から。



そのまま耳や尻尾の毛を逆立たててふしゃーってするノアちゃん。

私に向かって。



なにこれ可愛すぎる・・・もう無理抱きしめたい・・・

写真とりたい・・・スマホどこ?


などと言っている場合じゃない!


あかん!ノアちゃんに本気で嫌われた!

これは洒落にならない!




私はノアちゃんに平身低頭平謝りしつづけた。

しばらくして、ようやく威嚇を止めたノアちゃんは

恐る恐る私の元に寄ってくる。


仕草で立つように促して、

ノアちゃんは歩き出した。




「ノア。ごめんなさい・・・」


私が声をかけてもノアちゃんからは反応がない。

これはしばらく口聞いてくれそうにないと察して、黙ってついていく。



結局、ギルド長への報告中も、

家についても一切口を聞いてくれなかった。






翌日になっても口を聞いてくれない。


「ノアちゃ~ん!本当に悪かったてば!もう許してー」


遂には本来の喋り方まで出てしまった。


「ぷっ」


思わず吹き出すノアちゃん。


「今後も普通に話せるなら許してあげます。」


「!?」


遂に口を聞いてくれた!

でも、そんな事を言われても意図して切り替えてるわけじゃないから無茶だよう・・・


「頑張るます」


また吹き出すノアちゃん。



良かった機嫌直してくれた!

めっちゃ恥ずかしいけど!





その日はダンジョン巡りを中断し、

ノアちゃんに話しかけ続けた。

結果ちょっと改善した!



「本当は私を抱えて飛ぶのは止めてください。と言いたいところですが、

置いてかれるのは嫌なので、せめて飛ぶ時は事前に言ってください!

本気で怖かったんですよ!」


「ごめんなさい・・・気をつけます。」


ノアちゃんはどうやら高所恐怖症のようだ。

わたしのせい?ですよねぇ!すみません!




「ところで、なんで飛べるの言わなかったんですか?

今までのダンジョンも飛んでいけば速かったのでは?」


「長距離飛べない。魔力消費量多すぎる。」

「短期決戦で使うには良い、

普段の移動とかにはあまり使えない。

いざという時、魔力足りない。」


「また話し方戻ってますよ!」





ノアちゃん厳しい・・・


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