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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
33.白猫少女とパンドラの箱

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33-5.採用

 会議が終わった後、私はセレネを呼び出した。



「ごめんね、仕事中に。

 少し相談したい事があったの」


「構わないわ。

 ツクヨミはグリアさんのところに残ってしまったけど良かったのかしら?」


「うん。大丈夫。

 用があるのはセレネだから。

 それで、早速だけど。

 国取りの件、真剣に考えてみる気はない?」


「いいわよ。

 というか、アウラ経由で既に大体の事は聞いているわ。

 まったく。もっと早く誘いなさいよ」


「ごめん、ちょっとバタバタしてて。

 それに、色々準備も必要だったから。

 でも話が早くて助かるわ。

 早速だけど、今から担当してもらうフィリアスを選ぶための面談をしようと思うの。

 セレネも参加出来るかしら?」


「ええ。もちろんよ」


 そうして、セレネとミヤコと共に、三人のフィリアス達と面談を行った。



「セレネ誰がいい?」


「全員採用」


「ダメよ。一人にしなさい」


「良いじゃない。

 国取りなんて、人手はいくらあっても足りないんだし」


「それでもよ。

 最初は少数精鋭でやってもらうわ」


 とはいえ、もう既に五人も候補がいるけど。

セレネ、アウラ、ツクヨミ、クレア、グリアあたりかしら。


 クレアはこれから相談するし、グリアはどうするか考え中だけど。


 とにかく、ここに今面会した三人の内から一人が加わる感じだ。



「グリアさんの件は任せておいて。

 私が仲間に引き入れるわ」


「出来るの?」


「ええ。今ならいけると思うわ」


「どゆこと?」


「グリアさんの調べ物の件よ。

 あれを解決するには、国というか、あの町を牛耳っちゃうのが手っ取り早いのよ」


「グリアは何を調べてるの?」


「そうね……今は内緒にしておきましょう」


「私に関係あるの?」


「無くもないわ。

 ただ、どちらかと言うとアムルに関する事よ。

 とにかくこの話はお終いよ。

 こっちは任せておいて」


「は~い」


 増々謎が深まってしまった。

私とアムルに関係する事なんてあったかしら。

ニクス関係なら直接聞けば良いはずだ。


 ニクスが話せる事には限りが有るとはいえ、グリアなら上手く禁則事項を回避して得たい情報を得るだろうし。


 って、そうか!邪神か!

私とアムルに関係があって、あの町で調べられそうな事となれば、アムルと邪神の関係についてだ。



「アルカ、任せておきなさい」


 セレネは私の考えを見透かしたように釘を刺してきた。

どうやら、この件で私に動かれるのは好ましくないようだ。


 先日グリアが言葉を濁していたのも、同じ理由なのかもしれない。


 私が邪神の事を考えて、再び取り込まれるのを恐れているのだろうか。


 今更そんな事があるのだろうか。


 今や私の力はニクスをすらも越えている。

今更、干渉なんて受けることは無いと思うのだけど。


 とにかくこの件を考えるのは止めておこう。

グリアとセレネがそう判断したのだから、必要な事なのだろう。


 それより、グリアの力を借りれるというのが大きい。

なんなら、補助のフィリアスすら必要ないかもしれない。

けどまあ、折角だから一人は採用してみよう。


 ついでだから、グリアの仮担当にしてしまいましょう。


 グリアは契約してくれないだろうけど、側にフィリアスを置いておく事くらいは認めさせられるだろう。

これからは色々危ない橋を渡る事にもなるのだろうし。



「セレネ、今回選ぶフィリアスはグリアと相性の良さそうな子にしましょう。

 グリア担当も兼任してもらうわ」


「そうね、ならあの娘にしましょうか」


 セレネの選んだ娘が再び私達の前に現れた。



「ソフィア。

 今回の件、あなたにお願いしようと思うの。

 引き受けてくれるかしら?」


「はい。主様。

 その任、拝命致します」


「ありがとう。

 じゃあ、少しお茶でもしながら今後の事を話しましょう。

 ミヤコ、今回もありがとうね。

 あなたもお茶会参加してくれる?」


「承知致しました、アルカ様」


 一旦残りの二人の元に向かったミヤコ。


 ある程度国取りが進んで人手が必要になった時は、あの二人に優先的に声をかけるようにしよう。


 その時になってまだその気なら、加わってもらうのもいいだろう。


 それくらい、今日面談した三人はどの娘も魅力的な子達だった。

セレネが全員採用と言いたくなるのもよくわかる。

流石はミヤコだ。素晴らしい人選だ。


 私はセレネとソフィアを連れて、ここ最近連日ヒサメちゃんとお茶をしているサロンに転移した。



「それじゃあ、ソフィア。

 改めて今後の事を説明させて貰うわね」


「待ちなさい。

 そんな事より、まずは自己紹介よ」


 そうね。

さっきは名前くらいしか名乗ってないし。

流石に私は必要無いけど、セレネとソフィアは必要ね。

私もソフィアの事はさっきの面談での事しか知らないし。



「私はセレネよ」


 そう言って、率先して自己紹介を始めるセレネ。

どうやらこのお茶会は仕切ってくれるつもりのようだ。


 なんだかセレネ、ノリノリね。

悪巧みに混ぜて貰えてテンションが上ってるのかしら。


 言いだしたのはセレネだったけど、興味を持たない可能性もあったから、この調子なら一安心だ。

とは言えセレネの事だから、後で飽きる可能性もあるけど。


 何かご褒美でも考えておきましょう。

セレネのモチベーション維持は私の役目だ。


 いっそ、ルビィがお姫様に憧れでも持てば、やる気マシマシになるんじゃないかしら。


 ルビィはまだ小さいから、憧れを持つ可能性が無いでもない。


 とはいえ、お姉ちゃん達が大体お姫様属性持ちだから、現実を知るのも早いだろう。

ぶっちゃけ、この家での生活の方が快適であることに。


 当然だ。

技術レベルが違いすぎるもの。


 でもいつか、幼少組の娘が外の世界に憧れを抱く事もあるのだろうか。

今のところレヴィとルビィだけだけど、これからも増えていく可能性はあるし。

フィリアスの誰かがって事もあるだろうし。


 って。

あかん。こんな事考えてないで話を聞いてなきゃ。


 いつの間にか、自己紹介はソフィアの番になっていた。

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