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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
31.白猫少女と新学期

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31-48.二次会

 結局、私、セレネ、セフィ姉、ハルちゃんの四人で二次会を始めた。


 ハルちゃんはお目付け役だ。

結局居残り組になってしまったのだ。


 本人は、私の体に戻って休んでいるつもりだったようだ。

けど、チーちゃんの推薦と、ノアちゃんの懇願により、半ば強制的に残ることになったのだった。


 多分チーちゃんは気を遣ったのだろう。

ハルちゃんの甘えたそうな気配を感じて、私の側にいる口実を作りたかったのだろう。

チーちゃんもハルちゃんの事大好きだし。


 まあでも、見張りという意味では人選ミスかもしれない。

ハルちゃんも欲望に忠実な方だし。


 私達四人は、一旦バーから場所を移す事にした。


 今度は、同じフロアにある私の部屋に向かった。


 以前セレネと二人きりで過ごした部屋に辿り着き、最初に私が床に置いたクッションに座る。


 そして、私の上にはハルちゃんが、正面からコアラのように抱きついた。


 更に両脇には、セレネとセフィ姉が寄りかかった。


 うむ。完璧。



「後で代わりなさい」


「私も!私も!」


「ダメ」

「まんなか」

「アルカだけ」

「とくとうせき」


「「ぶー!ぶー!」」


 ダメよ、セレネ。

そういうの真似しちゃ。

きっとノアちゃんが怒るわ。



「私も作ろうかしら。

 ハーレム」


「メンバーは?

 ノアちゃん、アウラ、ニクス、レーネあたり?」


 ルビィはまだ早かろう。



「ノアは付き合ってくれないわ。

 レーネは付き合ってくれるだろうけど、心までは奪えないでしょうね」


 ニクスなら奪えるみたいに言わないで。



「それだと少し物足りないんじゃない?」


「そうね。

 そろそろ他の娘にも手を出そうかしら」


「なら私も付き合おうか?

 こんな風に、セレネに寄りかかればいいんでしょ?」


「キスとハグも許可してくれないと嫌よ」


「ふふ。それくらいなら」


「セフィ姉って、そういうのあんまり気にしない人なの?」


「そういうのって?」


「セレネにキスやらハグやら許したら、そのままベットに連れ込まれちゃうわよ?」


「え?」


 セフィ姉が笑顔のまま固まった。



「ひん剥かれて、体中好き放題触られちゃうわよ?」


 試しにもう少し突いてみる。



「……え?」


 今度は少し遅れて返事が返ってきた。



「セフィ姉、本当にわかってる?

 私と婚約したばかりなのに、セレネとまでそんな約束しちゃうの?」


「いや、え?

 そこまで?」


「うん」


「こんな風にくっつく程度じゃなくて?」


「うん」


「軽くキスする程度じゃなくて?」


「うん。もっと激しいやつ」


「激しいやつ?」


「うん」


 少しセフィ姉の頬が赤い気がする。



「まさかと思うけど、私との婚約もごっこ遊びの延長だなんて思ってないよね?」


「いや、そんな、まさか。あはは~」


 セフィ姉?

まさかなの?



「流石に無いわよ。

 元々百年くらいは一緒にいるつもりだったんだし。

 さっきだって、自分からアルカに『いつ手を出すの?』なんて聞いてたじゃない。

 それに深層にだって何度も行きたがっていたわ」


 百年云々は、エルフ的なズレもあるかもしれないけど。



「セフィ姉、そもそも深層で私達が何をしているのかわかってる?」


「えっと?

 キスしたり、ハグしたり?」


 なるほど。

それはわかってるのか。


 というか、セフィ姉からも私にキスしてきたのよね。

たぶん、完全にわかってないわけじゃなくて、少し手前くらいの認識なんじゃないかしら。



「もっと先までよ」


「え?え?

 だって、アリア達ともしてるんでしょ?」


「そうよ」


「リヴィとも?」


「うん」


「え?」


 今度は真っ赤になった。



「もっとソフトなやつだと思ってた?」


「……うん。

 単に皆、仲が良すぎるだけかなって」


「私達がアルカと結婚している事はわかってるのよね?」


「うん……」


「結婚している人がするような事は、一通りしてるわよ?」


「そう……なんだ」


「セフィ姉だってそういう経験あるでしょ。

 レヴィが生まれたんだから」


「いや、その、あの。それはもちろんあるんだけど。

 何せ、十五年以上前の話だし……。

 そもそも一回きりだったし……」


 あれ?

セフィ姉まさか耐性無いの?

そんなわけある?


 もしかして、エルフはキスくらい普通にするものだったりするのかしら。

今度ルネルに挑戦してみよう。


 それにしても、今まで単に仲の良い女の子集団だとでも思っていたのかしら。

結婚というのも、この家族に正式に向かえ入れられる為のもの程度の認識だった?

いや、流石にそれもないか。

私やカノンとのやり取りでも、婚約者の意味を取り違えていたようには聞こえなかった。


 取り敢えず、何かしらの認識がズレていたのだろう。

たぶん、ほんの少し程度が違う位な感じで。



「ハッキリ言って、この家に住む子達の殆どがそういう関係よ。

 今更セフィ姉とレヴィの事を逃がしたりしないからね。

 例え抵抗があっても慣れてもらうわ」


「……うん」


「安心して。

 すぐにレヴィにまで手を出したりはしないわ。

 将来的な事までは約束できないけど」


「いや、それはダメだよ!

 レヴィは絶対に巻き込まないって約束して!」


「もちろん、私から迫ったりはしないわ。

 けどレヴィから望んだら、私は受け入れてしまうでしょうね」


「ダメだってば!

 ちゃんと我慢して!」


「というか、この家で暮らしていたら、セフィだって危ないのよ?

 何れは、レヴィがセフィに迫る事だって有り得るんだから」


「無いよ!?

 レヴィは実の娘だよ!?」


「アルカとミユキお姉ちゃんも実の姉妹よ。

 それにアリアとルカも実の姉妹だし、カノンも二人とは従姉妹よね」


「後は、ノアちゃんとリヴィも母娘ね。

 深雪お姉ちゃんとハルちゃんもだわ。

 それに、ニクスとノルン、イロハとクルルもね」


 あとフィリアス達は、ハルちゃんかイロハの娘だし。


 あれ?ハルちゃん寝てるの?

いつの間に。道理で静かだと思った。

というか、お目付け役は良いのだろうか。


 まあ、何だかんだと疲れていたのだろう。

ゆっくり寝かせてあげよう。



「とにかくこの家で、血の繋がりだとか、親子関係だとかで躊躇する娘はあまりいないわね。

 というか、最初は抵抗していてもなし崩しになるのよね」


「ノアちゃんですら、リヴィに攻め落とされたものね」


「えぇ……」


 セフィ姉がドン引き、どころか戸惑っているところすら珍しい。



「流石に怖くなちゃった?」


「う~ん?

 どちらかと言うと、飲み込みきれない。かな?」


「は~い、ごっくん!」


「セレネ?

 何その、雑な合いの手?」


「なんだか面倒になってきたわ。

 先にアルカにキスして踏み込んだのはセフィじゃない。

 今更怖気づくなんて無しよ。

 大体、考え方が不自然過ぎるわ。

 最初は軽いキスだって、繰り返せば苛烈なものになるは当然の話じゃない。

 なんでそこに考えが及ばなかったの?

 セフィって思い込みが激しかったりするの?」


「いや、そんな事聞かれても……」


「多分、私達の事を子供扱いしすぎてたんじゃないかしら?

 無意識に、子供のする事だって甘く見ていたのよ」


 なるほど。それならあり得なくは無い。

妙に積極的な言動は、からかいの意味もあったのだろう。


 あれ?私も?

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