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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
30.白猫少女と人事計画

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30-60.グダグダ

 爺さんの店で家族自慢と装備の製作依頼を済ませた後、今度は別の町のお菓子屋さんに向かった。


 イロハとの約束もあったし、ヤチヨだけでなくレヴィもルビィも甘いものが大好きだからだ。


 とはいえ、調子に乗って買い過ぎたらノアちゃんに怒られるだろう。

多少は加減してくれると良いのだけど。



『こっちも』


 加減してくれると良いのだけど。



『食べた分は補充しなさい』


 昨晩ヤチヨが食べた分全部?

無茶言わないで。

今そんな買い方したらレヴィとルビィに示しがつかないわ。



『約束破るの?』


『今度ちゃんと買うから。

 今日は少しずつにして』


『今度っていつよ。

 軟禁状態のくせにどうするつもりよ?』


『軟禁ったって、そこまで厳重なものじゃないでしょ。

 それに、チーちゃんズが活動を始めれば……あ』


 チーちゃんズの件はハルちゃんがフィルターをかけているから、他の娘達からは覗けないんだった。


 自分から話しちゃった場合ってどうなるのかしら……



『今更何を言ってるのよ。

 そもそも私は混ぜてくれないの?』


 あれ?全部バレてる?



『当然よ。私に隠し通せるわけないじゃない』


 さすイロ。



『ならイロハも今から共犯者ね。

 チーちゃんズの相談役としてよろしくね』


『仕方ないわね。

 力を貸してあげるわ』


 こうなるとツクヨミにも明かしておくべきよね。

当分は私の中で過ごすんだろうし。


 ヤチヨにもかしら。

私の事を気にしてくれているみたいだし。


 ヤチヨはノアちゃんの側に付いてもらうから、予めこちらに引き込んでおく事は重要かもしれない。

ヤチヨがもしノアちゃん側についてからバレると面倒だし。


 まあ、バレたらバレたでも良いんだけどさ。

何が何でも内緒にする程でも……



『ダメよ。ノア達に絶対に知られてはダメ。

 あの娘達の信頼を裏切っているのだと自覚なさい』


 そんなつもり!

いえ、そうね……ごめんなさい。



『まあ、ノアも軟禁やら秘密やらとやらかし過ぎているから強く責める権利なんか無いけど。

 とはいえ、それはそれだわ。

 アルカ自身が開き直って良い理由にはならないもの。

 あくまでも第三者視点の擁護でしかないわ』


 肝に銘じておきます……



『ヤチヨは協力させなさい。

 あの子の立場はハルと同じよ。

 ノアの情報を流せとは言わないけれど、こちらの情報を流さないようにするのは重要だわ』


 今のこの会話は?



『私だってフィルターくらいかけられるわ』


 さすイロ。



「小春先輩」


「ヤチヨ?

 どれが欲しいか決まったの?」


「全部」


「え?」


「全部買って下さい」


「全種類少しずつ?」


「店にあるもの全部です」


「無茶言わないで……」


「仕方ありませんね。

 ならこれとこれとこれを全部で」


「だから全部はダメだって。

 一種類につき二つまでで、全部で十個までよ。

 他のお客さんの迷惑になるし、小さい娘もいるんだから我慢してね」


「……仕方ありませんね。

 まったく。人間は面倒です」


「そういう話も禁止よ。

 今は自分も人間のつもりで過ごしてみて」


 いきなり連れてくるのは無茶だったかしら。

まあでも、チーちゃんズをいきなりニクス世界に放り込んだら、こういう問題も起こり得るものね。

先に知れて良かったわ。



「アルカ様、同化しても宜しいですか?

 少しばかり、甘い香りに酔ってしまいまして……」


 今度はツクヨミがギブアップしそう。



「ごめんね。

 今は我慢して。セシルもよ。

 こんな人前でいきなり消えたら驚かれてしまうでしょ」


「ふひ。ひひひ……」


 やっぱりか。

釘刺してなかったら、セシルの方はいきなり同化するところだったわね。



『それより、あれ止めなくて良いの?』


 イロハに促されて視線を向けると、もう一人の大きな子供を発見した。


 私は山のようにお菓子を抱えて、尚も購入しようとするセフィお姉ちゃんを止めに入る。



「セフィお姉ちゃん!ストップ!買いすぎだよ!」


「え?ダメ?」


「私がノアちゃんに怒られるんだから!」


「ごめん……」


 セフィお姉ちゃん一人なら口出しするような事じゃないかもだけど、セフィお姉ちゃんが買った分はレヴィやルビィも食べるのだ。

ノアちゃんの不興を買うのは間違いない。

しかも怒られるのは絶対私なのだ。

理不尽……


 セレネは何してるの!?

何で止めてくれないの!?


 いかん。落ち着け。

セレネはルビィとお菓子選びに夢中になってるだけだ。

私も見ていなかったんだから、責めるのは筋違いだ。



「お母さん」


「レヴィ、今はお母さんって呼ばないで。

 この姿の時はコハルって呼んで」


「え……」


 本気でショックを受けた顔をするレヴィ。

何か伝え方におかしなところあった?

今だけだよ?子供Verで外にいるからだよ?


「ごめんね、レヴィ。

 違うからね。お母さんって呼ばれるのが嫌になったわけじゃないからね。

 今だけだから。

 子供の姿でそう呼ばれてたら変でしょ?」


「うん……」


 わかってくれた?

なんかまだ引っかかってない?


 後は?

他に問題起こしてる子はいない?

コマリが一番大人しいわね。

って!コマリ!?

そのお貴族様っぽいお爺ちゃんは誰!?

なんでお菓子買ってもらってるの!?

いつの間に仲良くなったの!?


 あ~もう!グダグダだよ!

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