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異世界で始める白猫少女との二人暮らし ー だったのに、いつの間にか美少女ハーレムの主になって世界を救ってました ー   作者: こみやし
30.白猫少女と人事計画

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30-49.二次会

 親睦会が終わり、悪戯娘達へのお仕置きを済ませた後、大人組で延長戦を開始した。

少しお酒も開けながら、新人の配置と、明日の計画について話し合う。



「先ずはツクヨミ、セシル、コマリ、ヤチヨの四人の配置について話し合いましょうか。

 明日の様子を見てまた変わるかもだけど」


 それに今は本人達もいない。

大体の希望は既に聞き取ってあるけれど、最後には改めて意思確認も必要だろう。



「それより、アルカ。

 先に聞いておきたい事があります」


「どうぞ、ノアちゃん」


「カルラとフェブリについてです。

 何故あんなに懐いているのですか?

 アルカ、何かしましたか?」


 さすノア。鋭い。

二人とも我慢できずに、挨拶と称して私のところに居座っていたものね。

膝に座って無邪気に笑いかけられると、バレちゃうから程々にねとも言いづらかったのだ。

まあ、そもそも隣にノアちゃんがいるんだから、余計な事は言えなかったのだけど。

眼の前にいる状態でずっと念話じゃ怪しまれるだろうし。



「そうよ、どういうつもり?

 何で私にも貸してくれなかったの?

 自分だけベタベタされてズルいわよ!」


「セレネ、少し黙ってて下さい」


「しかたない」

「ハルがサービス」


 そう言って、何故かセレネの膝に座るハルちゃん。

セレネはあっさり満足したようだ。

後ろからハルちゃんを抱きしめてご満悦だ。

仕方ない。今だけは譲ってあげよう。

私の分身ハルちゃんを存分に堪能するといいわ!



「アルカ」


 私の目を見つめて問いかけるノアちゃん。



「二人とも、無邪気で懐っこくて可愛らしいでしょ?」


「何もしていないとは言わないのですね」


 だって言えないもの。



「既に契約しているのだもの。

 フィリアスが私に好意を持つのは当然の事なのよ」


「それはそうですが……

 やっぱり何か隠していませんか?」


 拘るわね。

これは相当怪しんでるっぽい。

少し真実も明かしておくべきかしら。



「確かに内緒話もしたけれど、何でもかんでも話すわけにもいかないでしょ。

 大体ノアちゃんだって、私に隠し事しているじゃない」


「アルカはダメです。全て明かして下さい」


「横暴過ぎるわ。

 いくらノアちゃんの頼みでも、それは聞けないわね」


 何がそこまで気にかかっているのかしら。

普段から私が殆ど隠し事をしないからかな?

今だって思考を晒しているとは言え、必要があればハルちゃんがフィルターをかけてくれている。

私の個人的な行動はともかく、他の子達のプライバシーは守られているのだ。



「ノア」

「こじんてきな」

「ようぼうも」

「きいた」


「アルカのひみつ」

「ちがう」

「みんなのひみつ」


 まあ、うん嘘は言ってないわね。



「落ち着きなさい、ノア。

 あの娘達が望みをアルカに伝えただけって話でしょ。

 それをアルカが安請け合いしたもんだから、あの娘達もすぐに懐いたとかそんなところじゃないかしら。

 どうしても知りたいのなら、あの娘達に聞くのが筋じゃない?」


 聞かれちゃうと困っちゃうかな~

特にフェブリはうっかり喋っちゃいそうだし。

あれ?やっぱり諜報活動向いてなくない?



「……わかりました。

 ですが、あまりやり過ぎないでくださいね。

 コマリ達より優遇するなんて許しませんよ」


「もちろん。

 そっちはミヤコ達とも相談して決めるから大丈夫よ」


 もう一つの方もミヤコ達にも協力してもらおう。

ミヤコは毎回共犯者にされて可哀想ね。

ビンゴ大会の件は流石に止めてよとも思わなくはないけど。



「なら良いです。

 すみません、話を遮って。

 それで、誰のことから話し合いましょうか。

 先ずはレーネの相棒についてでしょうか」


「そうね。

 優先順位が高いのは間違いないわ。

 レーネはどう?誰か希望はある?」


「ふふ。それはとても悩ましい問いかけです。

 皆良い子ばかりで迷ってしまいます。

 ですから是非、アルカ様がお決め下さい」


「そうねぇ~。

 なら、カノンも言った通りコマリが適任かしら。

 本人の希望とも一番合うだろうし」


「ヤチヨも向いているのでは?

 性格的にはレーネと一番近いようですし」


 ダメよ。ヤチヨは私の側におくんだから。



「ツクヨミも頼りになりそうじゃない?

 カノンとレーネは本人の戦闘力が心許ないわ。

 スミレも実戦経験は皆無のはずよ。

 それぞれにハルやツクヨミのような上位の実力者を振り分けるべきじゃないかしら」


 セレネの言い分にも一理ある。

スミレにも最低限の訓練はつけるべきね。

最近は少し、カノンと一緒に参加しているはずだけど、もう少し本格的に教育しておきたい。



「それを言うなら、セレネにも誰か付けたいわね。

 これから教会がより大きくなっていけば、厄介な相手に目を付けられる可能性だってありえるもの」


 本当はアリア達もだけど、何だかんだとあの娘達はルネルにみっちり扱かれている。

それに単純に人数も多い。

単独で教会に勤めるセレネ程の不安はないだろう。



「セレネは大丈夫ですよ。

 私といつでも繋がっていますから。

 どこで何があろうとも、私が瞬時に駆けつけます」


「それはそもそも、本人が気付けなければ意味がないわ」


「ならセシル」

「セレネにつける」

「セシルもつよい」


「そうなの?

 まあ、セシルも年長組だものね。

 本当に、誰も彼も勤勉ね。

 長く生きただけで無条件に強くなれるわけでもないでしょうに」


 セシルもなぁ~。

私のお側付きにしたいんだよなぁ~。



「ハルのいんし」

「ゆうしゅう」


「自分で言っても嫌味じゃないくらいには実績あるわね」


「そのお陰で頭を抱える事も多いのですが……」


 ごめんなさいと項垂れるお姉ちゃん。

私はむしろ感謝してるわよ!


 お姉ちゃんがハルちゃんを産み出してくれたお陰で、巡り巡って定期的に新しい娘が供給されるイベントまで実装された。

そろそろまたダンジョン生まれてないかしら。


 というか結構な頻度だけど、本当に大丈夫なの?

この世界はともかく、他の世界はバンバン滅んでない?

どこかしらでセーフティでもかかるのかしら。

そうでなければ、とっくに全ての世界が滅んでいてもおかしくないし。


 数多の世界の、途方もなく永い歴史の中で、ハルちゃん以上に強力なダンジョンボスが生まれていたっておかしくはない。

いやむしろ、生まれていないと考える方が不自然だ。


 ダンジョンは明らかに学習して成長している。

少なくとも、ボスとして産み出された吸血鬼達は、時が経つにつれて基本スペックが上がっている。


 ならば、どこかに消えていったはずなのだ。

何れは吸血鬼達がボスとして設定されるダンジョンも無くなるのかもしれない。

アプデでバランス調整とか入るのかも。

もしくは、制限改定で禁止カードに指定されるのかも?


 何にせよ、何者かの意思が関与しているのは間違いない。

相変わらずニクスは口を閉ざしているけれど、神関連のなにかではあるのだろう。

ならば、関わっても碌な事にはなるまい。


 よし。忘れよう!

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