表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

708/1380

30-30.オーディション

 お姉ちゃん達に指輪を渡した後、あっという間に数日が経過した。

アリア達の入学を明後日に控えたその日、ハルちゃんズ採用オーディションの最終選考が開催される事になった。


 殆ど全てのフィリアス達が参加したこのオーディションは熾烈を極めた。

予選、第一次、第二次選考を終えてなお、二十人程の候補者が最終選考に駒を進めた。


 最終選考ではファッションショーと、其々のアピールタイムが設けられている。

最初にファッションショーで改めて全員の紹介が行われ、その後のアピールタイムで個々人が売り込みをする形だ。


 審査員は私達家族ほぼ全員、総勢三十三名だ。

残念ながらクレア、グリア、ルネルは揃って辞退した。

中々お客さん意識が抜けないらしい。

やっぱ全員無理やり嫁にしてやろうかしら。

折角の楽しいイベントでもあるのだし、もう少し素直に付き合ってくれても良いと思うのだけど。


 まあ、私の嫁探し的な話が引っかかっているのかもしれない。

自分達がそこに関与したくないのかもしれない。


 ところで、審査員の方が多いって何かおかしくない?

観客全員が投票権を持ってるだけと思えばそうでもない?


 私達は其々三票を持ち分とし、気に入った娘に投票していく事になる。

一応、私とハルちゃんだけは持ち分を十票としており、私達の希望が通りやすいよう配慮されていた。


 予定通り、一応の内定は三枠を予定している。

とはいえ、そこはあまり厳しくする必要もない。


 どうせフィリアス達は生活費もかからない。

一人、二人増えたとて、負担が大きいわけでもない。

精々、私のキャパが足りないくらいだ。

いやまあ、十分大きな問題ね。

もう少し真剣に考えましょう。


 後日運営委員会の子達にも個別にサービスする事になったし。

あかんまた増えそう。


 私達はシーちゃんの船内に作られた特設会場に集まった。

まさにファッションショー会場って感じのランウェイがバッチリ用意されている。


 私達はランウェイの両脇に用意された座席に分かれて座った。



「始まったわね。

 ハルちゃんは目を付けてる娘はいるの?」


「のーこめんと」

「それより」

「しゅうちゅう」


「そうね」


 一番目は、元気っ娘だ。

名前は、カルラ。

アリアとは若干方向性が違う。

ボーイッシュな明るさだ。

とっても可愛らしい。


 ところでなんで初っ端からスク水なの?

どうせなら体操着とかの方が持ち味活かせたんじゃない?

いやまあ、十分魅力的だけど。

正直私には効果抜群だ。

この調子で全員水着だったりしないわよね。


 衣装の選定は各々に任されている。

案外動きやすそうとかそんな理由なのかもしれない。


 カルラに限らないけれど、基本的に私が会うのは名付け以来だろう。

私世界の子達とはすれ違えば少しくらい会話をする事もあるけど、基本的に今は生活環境が別れている。

最近会った娘は殆どいない。


 それと自分でつけておいて何だけど、正直四千人近い子達の名前とか全員は覚えてない。

名前を聞けば、うっすらと名付けたな~ってくらいに出てくる程度だ。

こんな事誰にも言えないけど。

まあ、アルカネットが完全公開されたら、全員にバレるのも時間の問題かもしれない。

今から頑張って覚えておこうかしら……。


 とりあえず、今日見た子達の事はしっかり覚えていよう。


 二人目は、可愛い娘だ。

なんか真っ先にそんな風に思うくらい、ただただ可愛い。

アリアみたいなとんでも美少女って感じではなくて、雰囲気がとにかく可愛い。とっても不思議。

名前は、フェブリ。

衣装は、フリルの付いたミニスカ浴衣だ。可愛い


 三人目は、お姉さん系だ。

大半が十歳前後の姿をしているフィリアス達だが、たまに成長した姿の娘も存在する。

この娘の場合は、十六歳くらいに見える。

名前は、マツリ。

衣装は、ブレザー。あれどこの制服なんだろう。

見覚えは無いけど、良く似合ってる。


 四人目は、物静かな感じの娘だ。

自己主張はあまり強くないけれど、それでもここまで勝ち上がってきた子なのだ。実力も推して知るべしだろう。

物静かなのも、無口というわけではなさそうだ。

メアちゃんよりナノハに近い感じなのだろう。

名前は、シオン。

衣装は、メイド服。

良いチョイスよ。話が合うかもしれないわね。


 五人目は、またおとなしい娘だ。

先程とは異なり、今度は多分無口な娘だろう。

メアちゃん枠っぽい。

名前は、ナユタ。

衣装は、裸ワイシャツ?

多分パンツくらいは履いてるだろうけど。

あれも衣装に含まれるの?


 六人目は、テンションが高い。

むしろテンパってる?

緊張しているのかも。

名前は、コマリ。

衣装は、たぶんパジャマ。

小学生低学年が着るような、キャラもののやつだ。可愛い。

衣装がじゃなくて、この場にその衣装で来ちゃうコマリが。


 七人目は、何かノリノリだ。

まるでアイドルのように、はしゃいでいる。

名前は、メイ。

衣装は、アイドル衣装っぽい魔法少女服みたいな何かだ。

自分で改造したのかしら。センスは悪くない。

私達の中には居なかったタイプだ。


 八人目は、何だか神秘的な娘だ。

ニクスより女神っぽいかもしれない。

名前は、ツクヨミ。絶対名付けの時も同じ事思ったわね私。

衣装は、巫女服だ。

この娘もナイスチョイスだ。


 九人目は、セクシー系だ。

この娘も十六歳前後くらいだろうか。

立派な胸部装甲をお持ちだ。

名前は、タリア。

衣装は、チャイナドレス。


 十人目は、クール系だ。

キリッとした表情をしている。

名前は、ヤチヨ。

衣装は、袴ブーツ。

結構、私の好みだ。


 十一人目は、オレっ娘だ。

雰囲気はクレアに似ている。

名前は、ホムラ。

衣装は、ジャージ。

私の着てたのにそっくりだ。

部屋着に丁度良いのよね。


 十二人目は、なんだかダークな感じだ。

メカクレパッツンって良いよね。

自分でやろうとは思わないけど、ああいう娘好き。

名前は、セシル。

衣装は、黒いゴスロリだ。

ハルちゃんと趣味が合いそう。


 十三人目は、ポワポワした感じの娘だ。

言動がもうのんびりしてる。

名前は、イオリ。

衣装は、パーカーだ。

最早完全に普段着では?

まあ、別に奇抜なコスプレばかりにする必要もないけど。


 十四人目は、癒し系って感じだ。

良い声してる。結構レーネに似てるかも。

レーネの相棒枠としてなら相性いいのかな?

名前は、ミーア。

衣装は、バニー。

ルビィが反応してる。

残念。それは作り物よ。


 十五人目は、なんかふわふわしてる。

三人連続、同じ系統の娘が続いたわね。

大丈夫?選考過程に偏りとかない?

名前は、モーラ。

衣装は、ミニスカサンタ。

こぼれそう。


 十六人目は、冷静そうな娘だ。

直近の娘達と反対に、私好みのスレンダーな体つきだ。

いや、ふわふわも大好きだけど。

名前は、エミリア。

衣装は、スチュワーデス。


 十七人目は、気の強そうな娘だ。

長いツインテールが特徴的だ。

名前は、リリカ。

衣装は、テニスウェアかな?

この娘も可愛い。好みだ。


 十八人目は、武士っ娘だ。

ノアちゃんと趣味が合うかも。

名前は、ヒビキ。

衣装は、剣道着。


 十九人目は、おしとやかそうな子だ。

日本文化好きの海外の娘というか、金髪碧眼の美少女が大和撫子やってるみたいな、なんかそんな感じだ。

名前は、アメリ。

衣装は、着物。

和装多くない?


 二十人目は……アホの娘?

どうやってここまで勝ち上がってきたのかしら。

名前は、レミィ。

衣装は、仮◯ライ◯ーク◯ガ、ア◯ティ◯ット◯ォーム。

何混ぜてんの、ハルちゃん。

まさか、この娘自体がハルちゃんの仕込みじゃないわよね?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ