表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

684/1374

30-6.遊園地

 まずはエリス達に加わった。

エリス達は観覧車に興味を持ったようだ。


 初っ端から観覧車とは中々いい趣味をしてらっしゃる。

最初に敷地全体を観察して次の目的地を決めるつもりね。



「まあ、私が案内したら小春の趣味通りになるのは当然だよね」


「どうりで」


「アリス、エリス、イリス、名前で選んだのデス?」


「まあ、うん。

 仲良くしてね」


「もちろんよ!

 よろしくね!アリス!」


「はい!」


「エリスはどう?

 こっちには慣れた?」


「うん!

 アルカ様が全然会いに来てくれない事以外問題ないよ!」


「ごめんなさい……」


「ふふ。冗談だよ。

 忙しいのはノア姉ちゃんから聞いてるから」


「いずれエリスとの時間もちゃんと作るからね」


「うん!」


「本当は今回のがそれだったのデス?

 イリス達はお邪魔だったデス?」


「そんな事無いわ。

 イリスとだって仲良くなりたいもの」


「ハルから諸々聞いているのデス。

 そっちも楽しみにしているのデス」


「けれど、先ずはエリスの事をお願いね」


「もちろんデス」


「大丈夫だよ、アルカ様。

 イリスはとっても良い子だよ。

 私のためにいっぱい頑張ってくれてるよ」


「照れるのデス」


「ふふ。すっかり仲良しなのね」


「アリスも混ざるよ。

 リスリストリオ結成だよ」


「とはいえ、アリスは殆どこっちに居るから、あんまり接点無いのよね。

 アリスも基本的に向こうで過ごしたら?

 好きな時にこっちで働くくらいで良いのよ?」


「良いの!?

 あ~でも!

 まだやりたい事がいっぱいあるしなぁ~!!」


「お好きにどうぞ。

 もう勝手に出てくるななんて言わないわ。

 けれど時間はいくらでもあるんだから、焦らないで良いからね」


「うん。少し考えてみる」


「私もそろそろこっちに泊まるようにしたいなぁ~」


「マリアさんはいいの?」


「週に一、二回は帰るから」


「う~ん。

 暫くはもう少し帰ってあげましょう。

 焦らなくてもいずれはそういう時も来るから」


「うん。わかった。

 そうだよね。

 将来は私もアルカ様のお嫁さんになれるんだもん」


「あはは~」


「なんで今さら惚けようとしてるのデス?」


「なんだかエリスに対しては罪悪感を感じているみたい。

 この調子ならもう増えないかもね」


「そんな都合良くいくのデス?」


「さあ?」


「何でイリスはもうそっち側なの?」


「ハルの教育の賜物なのデス」


「そんな事より、外を見てよ!

 凄いよ!不思議な物がいっぱいだよ!」


「ふっふ~ん!

 私達の頑張りの成果だよ!

 エリスはどれが気になる?

 今なら待ち時間無しでどれでも案内するよ!」


「というか配色違う以外、なんちゃらランドまんまじゃん。

 もう少し手心というか」


「違うよ。観覧車なんて無かったでしょ」


「あれ?そうだっけ?

 そうかも?

 って、ああそうか。

 ここにはお城があったのよね。

 なんでまた観覧車に?」


「お城なんてつまんないじゃん。

 ニクス世界にはモノホンのがいっぱいあるんだし」


「モノホンて……」


「それに、もっとちゃんと見てよ。

 うろ覚えでまんまとか言わないでよ」


「?あれ?

 なんか広い?」


「なんかじゃないよ!倍以上あるよ!

 お隣さんも合併したんだよ!

 なんちゃらハイランドも混ざってるよ!」


「やりたい放題ね」


「折角だからね!」


「後でまたシーちゃんを労わなくちゃ」


「企画設計監督は私だよ!」


「アリスもありがとう」


「でへへ~」


 アリス可愛い。

私もアリスも大概チョロいな。



「次はあれ乗りたい!」


「早速ジェットコースターに目を付けたのね。

 エリスは好きそうだと思ったのよ!」


「もう既に誰か乗ってるのデス」


「アリア達ね。

 レーネ達はどこかしら」


「あれかな?

 ほら、船のやつ」


「ほんとだ。

 でも、リヴィはなんで飛んでるのかしら。

 あれじゃあ意味が無いわ」


「船酔いでもしたのかな?」


「たぶん好奇心が抑えられなかったのデス。

 フラフラと飛び回ってるのデス」


「船より、作り物の動物の方が興味深いのね。

 本当に作り物よね?」


「もちろんだよ。

 シイナが作ってくれたの」


「なんかその割には、リヴィに応戦してない?」


「最低限の知能はあるもの」


「それ大丈夫なの?

 アトラクション的に」


「大丈夫だよ。

 安全対策も逃亡対策もバッチリだし。

 本物とは違って、乗る度に違う光景が楽しめるよ」


「それでいいの?

 ところで船長役は誰が?

 あれって語り役も重要じゃなかった?」


「それも機械ね」


「人工知能付きの?」


「そうだよ」


「反逆とかされない?」


「まっさか~」


「シーちゃんの技術で作られてるんでしょ?」


「大丈夫、大丈夫」


「……本当かしら」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ