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26-32.染色

「とりあえず話でもしましょうか」


「はい!マスター!」


 私とシーちゃんは二人きりで閉じ込められていた。

なんだか、ルチアとアウラの二人はとっても押しが強い。

閉じ込められたとは言え、別に転移が使えないわけじゃない。

良いと言うまで出てきてはダメだと言われてしまっただけだ。

何時頃出してもらえるのかしら……





----------------------





「「何が話でもしましょうかよ。

 あの二人、もう散々キスくらいならしてるのよ?

 もっとがっつきなさいよ!

 折角シチュエーションを整えてやったのに!

 押し倒すまで部屋から出さないわよ!」」


「アルカ」

「しらない」

「でどころ」

「ママ」


「「え?」」


「◯◯しないと出れない部屋ってやつ?

 あれ、ミユキママの知識だったの?」


「きょうゆうさーば」

「アルカみてない」


「「アルカの中にある情報なのに、アルカが知らなかったのは想定外だわ」」


「しかたない」

「じょうほう」

「ぼうだい」


「ただでさえ、アルカの記憶だけでも膨大なのです。

 本人が忘れてる事まで掘り起こして保存してあるので尚更なのです」


「ええ加減、検索機能必要やな~」


「ついかする」


「…………ママのなか、まかいぞう。やりすぎダメ」


「そうよ!あるじに何かあったらどうするの!」


「うむむ」


「「というか、アルカネットからアルカ締め出してどうするのよ」」


「別に締め出しているわけじゃないのです。

 本人に利用する気がないだけなのです」


「「なら、誰か使い方教えたの?」」


「「「「……」」」」


「皆忘れとったん?」


「「何でチグサが他人事なのよ。

 あなたもハルちゃんズの一員でしょ?」」


「新入りやもん」


「「私達にそんなの関係無いでしょ?

 必要な知識はハルに詰め込まれたじゃない」」


「これでも自重しとったんよ~

 うち、色々疑われとるんやもん」


「チグサ気にしてたの?

 ごめんなさい。

 もう無闇に疑わないよう、あるじにもよく言っておくわ」


「ラピスはええ子やな~」


「チグサ」

「ごうりてき」

「それだけ」


「わるいこ」

「ちがう」


「しょたいめん」


「ダンジョンしゅご」

「やくめ」

「ちゅうじつだった」


「アルカにかてない」

「すきつこうとした」

「それだけ」


「ハルママ!大好きやわぁ!

 そないにわかってくれるなんて嬉しいわぁ!」


(ママが最近まで心を覗いてたのは内緒にしておくべきね)


「「そこ!ほのぼのしてないで対策を考えなさい!

 なんとしても、アルカに気付かれない様に良い雰囲気に持っていくのよ!」」


「…………なんで?きづくダメ?」


「「そっちの方が面白そうじゃない」」


「悪趣味なのです」


「誰の要素なのかしら。

 やっぱりセレネ?」


「ちがうとおもう」


「どくじの」

「せいしつ?」


「トラブルは起こさんといてな~」


「「うるさいわね!

 ハル!何かアルカに効きそうな媚薬とか無いの!

 催淫魔法とか何でも良いわ!」」


「むり」

「アルカ」

「たいせいつよすぎ」

「じょうたいいじょう」

「きかない」


「ノルンとの契約で、以前と比べ物にならない程強くなってしまったのです」


「…………なったらいや?なんで?」


「……ボクの役に立てる事がなくなるのです」


「大丈夫よ!サナは可愛いもの!

 いるだけであるじは嬉しいはずよ!」


「そういうのは嫌なのです!」


「うむむ」

「むずかし」

「おとめごころ?」


「どっちかちゅうと、お手伝いしたがる子供やらと違う?」


「違うのです!愛なのです!

 好きな人の為になにかしたいって気持ちなのです!」


「…………どうちがう?」


「さあ?

 というか、チグサとサナはどうやって、お手伝いしたがる子供の気持ちなんて知ったの?

 あるじの記憶?」


「「もう!いい加減にしなさいよ!

 どうして一々脱線するのよ!

 本題が全く進まないわ!」」


「なら好きにしたら良いじゃない。

 別にあるじとシイナに害を及ぼそうってわけじゃないのは、わかっているんだもの。

 ラピス達は止めたりしないわ」


「手伝いくらいはいくらでもするのです。

 案があれば言って下さいなのです」


「…………きょうりょく、おしまない」


「「なら、今から私達でするわよ!」」


「何するん?」


「「皆でベットに行きましょう」」


「頭悪いのです」


「「そんな事無いわよ!

 私達の盛り上がってる気持ちをアルカに流し込んで、強制的にそういう気分にさせるのよ!

 名案でしょ!」」


「がっかり」

「ノアとセレネ」

「こうりゃく」

「しゅわん」

「みたいのに」

「このていど?」


「「何がダメなのよ!絶対間違いない手段でしょ!」」


「念願だったノアとセレネとようやく触れ合えて、頭の中それ一色に染まっちゃってるのです?

 冷静になるのです。

 あの二人がその程度で攻略出来たわけないのです。

 以前の二人に戻るのです」


「「でも……そんなわけ……」」


「しかたない」

「そろそろ」

「すすめる」


「ふつうにアナウンス」

「ですゲームふう」

「よくあるやつ」

「すればいい」


「きもち」

「うえつける」

「ダメ」


「ことばで」

「いしきさせる」

「じぶんで」

「そだてさせる」


「しんぷる」

「ためす」

「まずはそれから」


「ママ、それじゃあ結局やる事変わらないじゃない。

 ルチア&アウラの色ボケコンビと言ってる事が同じだわ」


「!?」

「かなし……」


「人間て普通どないするんやろうな~

 アルカはんの記憶にあらへんものはわからんな~」


「あにめの方を参考にすれば良いんじゃない?」


「母様、何か参考になりそうなものはありますか?」


「おなじ……」


「「いつまで落ち込んでるのよ!」」


「…………zzz」


「ナノハが飽きて寝ちゃったのです。

 ルアラコンビは静かにするのです」


「「ルアラって誰よ!?勝手に縮めないでよ!

 というか、コンビ付けたら字数変わらないじゃない!

 あと起こしなさいよ!協力してくれるんでしょ!?」」


「ダメよ!

 こんな可愛い寝顔なのに起こすなんてもったいないわ!」


「…………ラピス、うるさい……zzz」


「うるさい……」


「いろぼけ……」


「三人戦線離脱なのです」


「うちも飽きてきたなぁ~」


「「もう!なんなのよ!もう!」」

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