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26-28.語るに落ちる

 成り行きを見守っていた家族に事情を説明して、今後の流れを相談する事にした。



「キャルゲーでもやってるつもりなの?」


「深雪、まさか手を出したの?」


「……そんなわけ無いじゃない」


「実妹ものとかやってない?」


「ニクス、止めてあげて。

 自分がやられたくない事を他の人にしてはダメよ」


「そう言いながら、アルカも気になってるんでしょ?」


「そんなことないわ。

 散々やっておいて今更じゃない。

 あっ!でも、どんなシチュエーションが好みなのかは気になるわね。

 何でも言ってね、お姉ちゃん。

 どんな望みでも叶えてあげるわ」


「というか、何でアルカが話についてこれてるの?

 この世界に来た時ってまだ……」


「細かいことは気にしなくて良いのよ。

 というか、ニクスには言われたくないわ。

 あなたこそ詳しそうじゃない」


「さっきから何の話をしているのですか?」


「私達にもわかるように説明しなさい」


「ちょっと難しいわね」


「深雪の記憶で上映会でもすれば?」


「ダメに決まってるでしょ!」


 お姉ちゃん、無理とは言わないのね。

つまり……



「アルカの上映会は喜々としてやるくせに」


「そもそも、それだって許して良いの?

 自分で散々やっておいて今更だけど、向こうの世界の光景だって映ってるわよ?」


「まあ、それこそ今更だし。

 どの道、アルカと暮らすなら時間の問題でしょ?」


「そんな事言って、ニクスも見たいだけなんじゃないの?

 世界の平和より、自分の欲望を優先したんじゃないの?」


「……そんなわけないでしょ」


「お姉ちゃん!ニクス!

 私の為に争わないで!」


「いい加減、真面目にやりたまえ!」


「「「は~い」」」


「お母様!楽しそうでなによりです!」


「何でノルンは泣いてるの?」


「気にしないであげましょう」


「マスター、私はどうすれば?」


「とりあえず、暫く私と暮らしましょう」


「ならばその間、私は家に帰るぞ。

 近くでそんなもの見せられたらたまらんからな」


「ごめんね、グリア」


「早く済ませてくれ。

 この船の技術はまだまだ調べ足りんのだ」


「ニクス、シーちゃんが開放されても船残してくれる?」


「約束通り、三年だけだよ」


「ありがとう!」


「まったく。当然の様に嫁増やそうとしてるわね。

 というか、さっきまでの話は何だったのよ。

 こんな風にお預けされるなんて消化不良だわ」


「そうです。

 何が起きるのか結構楽しみだったんですよ。

 このまま帰れと言うのですか?」


「珍しくノアちゃんが無茶苦茶言ってるわね」


「仕方がないでしょ。

 こはるが不甲斐ないせいじゃない」


「ノルンの言う通りにしてるのに……」


「もっと強く想えば良いだけよ。

 デートだの指輪だの妙な手順を挟まなければいけないのは、まだまだこはるの頭が硬いからよ」


「ノルン、それは人として必要なプロセスだよ。

 神らしい神とは違うんだ。

 まあ、アルカは人としては軽薄すぎるけど」


「神は違うの?

 ニクスは人間以上に人間らしい頑固者じゃない」


「セレネ……」


「何で嬉しそうなのよ」


「セレネ?なんでニクス口説いてるんですか?」


「知らないわよ……」


「何時までも無駄話してないで切り上げたまえ」


「「「は~い」」」


「まったく。君等は似たもの同士ばかりだな」


「じゃあ、小春、しっかりやりなさい。

 魔法が使えそうになったらまた呼びなさい」


「うん!皆をお願いねお姉ちゃん!」


「任せて」


 お姉ちゃんが私とシーちゃん以外を転移させた。

あれ?

ルチアとアウラは戻らなくていいの?



『『一緒にいる。興味ある』』


 まあ、良いんだけども。



『『同時攻略、挑戦してみて』』


 え?

ルチアとアウラもって事?



『うちも参加すんで~』


『ボクもです!』


『…………ナノハも』


 スミレ以外のフィリアス全員、お嫁さんにするの?

流石に多くない?

というか、主旨ぶれない?



『いまさら』


『それに』

『サポート』

『れんけい』

『ふかめる』


『なら』

『ちょうどいい』


『ハルちゃんは賛成なの?

 ラピスの時は若干反対してたのに』


『おとめごころ』

『おやごころ』

『ふくざつ』


『難儀してるのね~』


『アルカのせい』


『仰るとおりです』


『いいから』

『こうどうかいし』


『ラジャ』

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