表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

529/1375

26-9.始動

 私はグリアのお母様との話を終えた後、グリアをシーちゃんの船に送り届け、ハルちゃんを回収して自室に転移した。



『ラピス、さっきのは何をしたの?』


『何の話?』


『ラピスが私の失言を止めてくれた時の事よ』


『?

 何って、普通に話しかけただけじゃない』


『?

 ハルちゃん、私の記憶確認してくれる?』


『もうした』

『おかしなとこない』

『ふつうにとめただけ』


『どういう事?

 私は覚えているわよ。

 私の失言でグリアを怒らせて、お母様と約束して、ノアちゃんに叱られたの。

 けれど、気がついたら失言の直前に戻っていた。

 そこでラピスが止めてくれたの。

 ラピスが未来の映像を見せたとかではないの?』


『いまアルカ』

『おもいうかべてる』

『ばめん』

『きおくない』


『??』


『きおく』

『だんぜつない』

『みらいみた』

『ちがう』

『かこにもどった』

『ちがう』


『きおく』

『むじゅんない』


『おもいうかべた』

『ばめん』

『いまとつぜん』

『はえてきた』


『そんなかんじ』


『???』


『かせつ』


『へいこうせかい』

『きおく』

『のぞきこんだ』


 並行世界?何で?


『アルカしか』

『にんしきむり』

『けど』


『おもいうかべる』

『なら』

『ハルみれる』


『つまり?』


『アルカのちから』

『かも?』


 なんで?

過去に戻ったのではないのは何となくわかる。

未来予知ではなく並行世界だと思う根拠は?


『みらい』

『そんざいない』


『すこしちがうみらい』

『あるだけ』


『じかん』

『いっぽんみち』

『えだわかれない』


『いま』

『つねにせんとう』


『???』


『むずかし』

『せつめい』


『大人モードで普通に喋ってみるとかどう?』


『もんだい』

『ちがう』


『アルカ』

『おばか』


 ひどい……

とりあえず、ニクスに相談してみるべきよね。



『ダメ』

『そうだん』

『なし』


『なんで?』


『いいから』

『おねがい』


『まあ、ハルちゃんがそこまで言うならしないけど』


『ありがと』


『ラピス』

『かわって』

『シイナ』

『そばにいって』


『わかったわ。ママ。

 あるじの事お願いね』


『まかせて』


『ハルちゃんが私と一緒にいるの?

 シーちゃん転生計画の方は良いの?』


『なんとかする』


『アルカネット』

『しどうする』


『ラピス』

『つなぐ』


『大丈夫よあるじ!ママを信じて!』


『それは勿論信じてるけどさ』


『じゃ行ってくる!』


 私の中からラピスの気配が消える。



『え?今の何?ラピス何したの?

 私の中から転移したの?』


『アルカネット』

『チグサのところ』

『いどうした』


『転移とは違うの?』


『ちがう』

『けーぶる』

『みたいの』


『ラピスはチグサの中に移ったの?』


『ちがう』

『チグサでぐち』


『しけんうんよう』

『うまくいった』


『そんなのぶっつけ本番で試して大丈夫だったの?』


『けっかおーらい』


『あんまり無茶しないでね』


『サナとナノハ』

『てつだう』

『まずはかいせき』


『はい!』


『…………がってん』


 ハルちゃんの真似?

ナノハ可愛い。



『アルカ~』


『はいはい。サナも可愛い可愛い』


『雑なのです!』


『アルカ』


『勿論ハルちゃんも可愛いわ!

 最高よ!抱きしめたいから出てきて!』


『えっぐひっぐ』


『サナも出てきて。

 抱き締めてあげるから。

 なんでかサナって虐めたくなるのよね』


 私の腕の中にナノハが現れた。

ちゃっかりしてるわね。

遅れて現れたサナと合わせて二人を抱きしめる。



『ハルちゃん?どうしたの?

 出てこないの?』


『いまむり』

『いそがし』


『え!?』


『アルカのため』

『ハルがんばる』

『あとでいっぱい』

『ぎゅしてもらう』


「手伝うのです」


「…………ナノハも」


『ごめん。二人も手伝ってて言われてたのに私が空気読めてなかったわね。

 ハルちゃん、二人は返すわ。

 よろしくね』


『うん』

『がんばる』

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ