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25-18.転生計画

 シーちゃんの船には様々な設備が備わっていた。

その中には、室内遊具も含まれており、どう見ても卓球やビリヤードにしか見えないものまで存在した。


 別の世界でも同じように誕生していたのだろうか。

それとも、シーちゃんはお姉ちゃんのように未来の地球から来たのだろうか。

その辺りの事も少し詳しく調べてみよう。


 やっぱりお姉ちゃんにも協力を仰ぐのが良さそうだ。

ニクスにはあまり聞かないほうが良いだろう。

今すぐ破壊しなきゃってならないとも限らない。


 私&ハルちゃん対シーちゃん&ラピスで卓球を始めた。

ラピスは大人モードに変身している。

勝つために本気になっているようだ。


 シーちゃんは私達に付いてこれるのだろうか。

身体能力が特別高いようには見えないけれど。

なんて心配は無用だった。

競技の性質上、私達も本気で叩き込むわけにもいかない上に、シーちゃんの反応速度は十分に私達とも渡り合えるものだった。

なにか機械的な補助があるのだろうか。



「シイナ!羽邪魔よ!消せないの!?」


 リヴィじゃあるまいし。



「出来ますよ」


 え?


 シーちゃんの言う通り、翼とついでに頭の輪っかが消えていく。

今の何処に消えたの?



「なのましん」

「アルカのしってる」

「ものにちかいのは」

「そんなとこ」


「ナノマシン?

 私名前と小さな機械って位しか知らないわよ?」


「それでいい」

「めにみえない」

「ちいさなきかい」


「つばさとわっか」

「ぶんかいして」

「からだのなか」

「しまった」


「それに」

「あしもうでも」

「めも」

「なのましん」

「きょうかしてる」


「シーちゃんの身体能力と動体視力はナノマシンとやらで強化しているからなのね」


「これがげんいん」

「エネルギー」

「くいすぎる」


「でも、この船って最近まで機能を停止していたんじゃないの?」


「あのはこ」

「シイナねてたやつ」

「あれにはいれば」

「すりーぷもーど」


「なるほど」


「シイナのからだ」

「なのましん」

「ないと」

「いじできない」


「その為のエネルギーをどうにかする必要があるのね。

 私の力で船の代用はできないかしら」


「ちょうさちゅう」


「へんかん」

「できれば」

「アルカとけいやく」

「かいけつ」


「契約?でも、人間に近いとそこまでの力を送り込むのは無理なんじゃないの?」


「そう」

「にんげんばん」

「けいやく」

「ダメ」

「いみない」


「まものばん」

「ひつよう」


「だから」

「ませき」

「ひつよう」


「ふつうのだめ」

「アルカのつえ」

「つかいたい」


「え!?

 でも、あれはニクスがダメだって」


「たぶん」

「ほかにない」


「それは……

 困ったわね。

 最悪、シーちゃんを船から切り離せても、ニクスに排除されるかもしれないわ」


「じかんひつよう」


「ハル」

「へんかんと」

「ませきりよう」

「がんばる」


「アルカ」

「シイナ」

「ニクスくどく」


「シイナとニクス」

「なかよくなればいい」


「そうね。ともかく頑張りましょう。

 それなら期間が伸ばせたのは幸いだったわね」


「うん」


「マスター、ハル……」


「シーちゃん、今度ニクスを連れてくるからよろしくね。

 少しずつ友達になっていきましょう」


「はい!」


「シイナ」

「こっちもがんばる」


「ませきに」

「しいなのたましい」

「いしょくする」


「まものとして」

「うまれかわって」

「もらう」


「そのうえで」

「けいやくひつよう」


「さきはながい」


「けれど流石ハルちゃんね!

 もうそこまで目処を付けてくれたなんて!

 凄いわ!ハルちゃん!

 ありがとう!」


「ふへ」


「ママ!あるじ!お話は終わったの?

 なら何時までも抱き合ってないで続けるわよ!」


「ラピスもハルちゃんの事手伝ってあげてね」


「わかったわ!

 学校が始まっても放課後はこっちに来てあげる!」


「ありがとう。ラピス。

 心強いわ」


「ならボクはアルカについているのです」


 サナには二重契約の実験台になってもらう話がなぁ~

もしかしてもう無理?

吹っ切れちゃったから嫌がる?



「…………ナノハもママのそばにいる」


「ズルいわ二人とも!」


「ラピス」

「ママといしょ」

「いや?」


「そんなわけ無いじゃない!

 嬉しいに決まっているわ!

 意地悪言わないでよ!」


「ぷっふふ」


「あるじ!なに笑っているのよ!」


「ラピスは可愛いわね」


「え?えへへ~

 もう!突然どうしたのよ~」


「ラピスは私とハルちゃん、どっちの方が好き?」


「あるじ!?どうしてそんな意地悪な質問するの!?

 どっちも好きに決まってるじゃない!」


「残念ね~

 ここで私の方がって言えばいっぱいキスしてあげたのに」


「ひどいわ!意地悪だわ!」


「ボクは……」


「……ナノハ、ママのほうがすき」


「ダメよナノハ。

 今の話はラピスだからなのよ。

 ナノハが本気で私を口説きたいのなら、ちゃんと自分から頑張ってね」


「……わかった。すぐにおとす」


「期待してるわ~」


「ナノハだけズルい!」


「ラピス」

「そうじゃない」


「ラピスのほうが」

「いっぽぜんしん」

「そういってる」


「え!?あるじ!本当!?」


「さてどうでしょうね~」


「あるじ!」

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