表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

485/1372

24-16.休日

 私は朝食を済ませた後、ニクスを連れて部屋に戻る。

ノアちゃんは慰めてくれると言っていたけど、これから家事と訓練だ。

ちなみに私も手伝おうとしたけれど、いらないと言われてしまった。



「ニクス~

 なんだか久しぶりだわ~」


 私はニクスを膝に乗せて後ろから抱きしめる。



「次から次へと新しい女の子を連れ込むからだよ。

 あんなに私と一緒にいてくれるって言ったのに」


「悪かったわ。だからこうして一緒にいるじゃない」


「ラピスとハルも一緒だけどね!」


 ニクスの言う通り、私の両隣にはハルちゃんとラピスが寄り添っている。



「そうね~困ったわね~

 今日はニクスの番なのだけどね~」


「全然困ってないじゃん!嬉しそうじゃん!」


「一応中に戻るようにお願いはしたんだけどね~

 一緒に居たいって言われたらね~」


「もう!」


「ニクス~ニクス~」


「今日はこのまま過ごすの?」


「どうしましょうかね~

 私はのんびりしたい気分なのだけど」


「ラピス達の買い物には行かないの?」


「う~ん。確かに必要なのよね。

 でもニクスとのイチャイチャも捨てがたいしな~」


「私は一緒に居てくれればそれで良いから。

 というか、今日はもう激しいのはいやだよ。

 セレネは加減してくれないんだもん」


「それを聞いたら対抗心が燃えてくるわね」


「ダメだってば!」


「仕方ないわ。なら今日はニクスのしたい事をしましょう」


「ありがとう。アルカ。大好き」


「ニクスは私をどうしたいの?

 そんな事言われたら押し倒してしまうわよ?」


「今日は無し!」


「愛してるわ。ニクス。

 今日はキスだけね」


「えへへ」


「ラピスは?」


「好きよラピス。娘としてね」


「えへへ~

 もう~照れちゃって~

 昨晩はあんなに激しく愛してくれたのに~」


 ごめん。それ覚えてないのよ。

多分覚えてたら、ラピスを愛してしまうと思ったのね。

流石に記憶消すのは自分でもどうかと思うけど……



「勿論ハルちゃんも愛してるわ」


「ふへ」


「アルカもっと言って~」


「あるじ~」


「アルカ」

「すき」


 甘えてくれる三人に囲まれて暫く至福の時間を過ごした。


 昼過ぎになって、ノアちゃんとニクスとハルちゃんズを連れて買い出しに出る。

やっぱり家でゴロゴロしていようかと思っていたのだけど、ノアちゃんが買い出しに出たいと言ったのだ。


 ハルちゃんズの生活用品だけでなく、食料や調味料、その他消耗品等も補充したいそうだ。

何時もの買い出し日はまだだけど、人数が増えたので予定を早める事になった。



「お休み中の所すみません」


「ううん。

 ラピス達のものも揃えなきゃだったし問題ないわ。

 さあ、行きましょう」


「はい!」


 最初にノアちゃんの指示で買い出しを済ませていく。

そろそろ、食事当番だけでもどうにかならないだろうか。

当のノアちゃんが他の人に任せるのを嫌がるとは言え、限度があるだろう。

十五人もの生活を支え続けるなんて生半可な事じゃない。

その上ノアちゃんは転移どころか、魔法も使えないのだ。

どうにかならないだろうか。



『かんがえがある』

『きょかほしい』


『了承!ノアちゃんの助けになるなら何でも認めるわ!』


『がってん』

『こんばん』

『よういできる』


『それは良いわね!

 どんな方法なの?』


『ないしょ』

『おたのしみ』


『わかったわ!ありがとうハルちゃん!』


『ふへ』



 思えば、この時にちゃんと話を聞いておくべきだった。

その後、ハルちゃんは夜になるまで一言も喋らず、準備を続けているようだった。


 ノアちゃんの買い出しが終わった後は、いつも通りに生活用品等を買い集めていく。

爺さんにはまた増やしたのかと呆れられた。

明日からの改築の件を改めてお願いしてから、私達は家に戻る。


 今日は服の購入は止めておいた。

ハルちゃんも結局、元の黒いドレス以外着ようとはしない。

どうやら、魔力で作っているものらしく、そもそも汚れたりもしないし、仮に損傷してもすぐに直るのだ。

ハルちゃんズは全員そうらしい。

まあ、そもそも魔物だしね。

無理強いはすまい。

たまに夜に来てくれれば十分だ。

というか、自分で作ればコスプレもノリノリだったし。

人間の何の効果もない服なんて、返って不安になるのかもしれない。


 一通りの買い物を済ませて、食事や眠る支度を済ませた所で、ついにハルちゃんが口を開いた。



『できた』

『ノアとセレネよんで』


 何でセレネも?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ