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23-18.約束

「孫?」


「ええ。ハルちゃんの娘ができたの。

 つまりお姉ちゃんの孫娘よ」


「……」


「お姉ちゃん!?

 なんでガチ凹みしてるの!?」


「というか娘ってどういう事なの!?」


 私は今日ダンジョンであった事を話す。



「別に娘でも何でもないじゃない。

 無駄に落ち込ませないでよ……」


 ごめん……

そんな落ち込むと思ってなかったわ。

というか喜ぶと思ったんだ……



「それでまた毒牙にかけるの?」


「違うよ!なんで皆その認識なの!?」


「ツッコまないわよ」


「ごめん。自分でも今のはどうかと思った」


「新しい妹が出来るのね!」


「ハルは別に妹じゃない。

 ハルの娘も子どもとは限らない」


「良いじゃない。

 ハルもサナも纏めて妹よ!」


「アリアはぶれないわね~」


「リヴィよりさきにけいやくした?」


「ごめん……」


「アルカいじわる」


「リヴィ~!」


 私はリヴィを抱きしめる。



「ごめんね~」


「しらないもん」


「リヴィ~」


「すっかりへそを曲げてしまったわね」


「リヴィ可哀想」


「私もまだですよ。アルカ様」


「レーネ!ごめんなさい!」


「何がですか?」


「その……勝手に増やして……契約して……」


「文句などありませんよ。

 ええ。ありませんとも」


「レーネェ~……」


「ハルちゃんの願いなのですよね。

 大丈夫ですよ。仕方のない事だったのですから」


「うぐぅ……」


「そういえばハルはどうしたの?

 さっきから一言も発してないじゃない」


「今はサナの看病?に専念してるみたい。

 契約の時はハルちゃんですらかなり苦しんでたから、サナは結構危ないみたいなの。

 一応ハルちゃんが抑えているから苦しんでいるわけじゃないみたいなんだけど。

 ただ、その分ゆっくり変化させているみたい。

 数日は出てこれないかもって」


「その様子なら小春とは話せるのね」


「うん。そこはなんとか」


「みゆきお姉ちゃんもサナと話したい?

 おばあちゃんなのでしょう?」


「おばっ!」


「アリア!

 みゆ姉!ごめんなさい!」


「大丈夫よ。ルカちゃん」


「アルカはリヴィのおばあちゃん?」


「ぐはっ!」


「リヴィちゃん効いてます。その調子です」


「レーネやっぱり怒ってる!!」


「冗談です」


「レー姉目が笑ってない」


「アルカにはいい薬よ」


「それは同意するけど!

 その前にアリアはみゆ姉に謝って!」


「ごめんなさい。みゆきお姉ちゃん」


「大丈夫よ。アリアちゃん。

 それはそうと、午後は私と個別訓練しましょうね」


「やったぁ!」


「なんでこのタイミング!?

 お姉ちゃん大人げない!

 アリアは素直すぎるよ!」


「冗談よ。レーネちゃんを参考にしてみたわ」


「え~!

 みゆきお姉ちゃんのももっと教えて欲しいわ!

 ノアお姉ちゃんとも全然違うのだもの!

 何だか不思議な感じなの!

 動きは速くないのに受け流されてしまうの!」


「合気道の事ね。

 接近戦も今はノアちゃんから教わっているのでしょう?

 なら下手に私の戦い方を真似ないほうが良いわ。

 ノアちゃんから合格貰ったら教えてあげるわね」


「約束よ!」


「うん。はい指切り」


「ゆびきり?」


「こうやって小指出して」


「はい!」


 アリアの差し出した小指に自分の指を絡めるお姉ちゃん。

アリアは初めての指切りに大興奮だ。

なんかツボったらしい。



「アルカ。指切り。

 これ以上増やさないって約束。

 破ったら針千本飲ます」


「ごめん……

 やめとくわ。ルカ」


「賢明ですね。アルカ様」


「アルカのバカ」


「リヴィとゆびきり。

 リヴィとけいやくする」


「それなら喜んで!」


「アルカ!抱っこ!」


「このタイミングで!?

 少し待っててルカ~」


「ゆびきりげんま~」

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