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18-11.指輪の意味

「私達婚約指輪なんて貰ってないわよ?」


「アリアとルカだけズルいです」


「リヴィのは?」


「リヴィはダメです。認めません。

結婚は親の賛成も必要なんです」


「ママいじわる」


「リヴィ・・・アルカ!リヴィにも!」


「ノア・・・本当に良いの?それで」


「子ども達はなにか玩具の様な物で誤魔化せませんか?」


「「「嫌!」」」


「ぐっ・・・」


「ノアが集中砲火受けて落ち込んでるわ」


「ノアちゃん・・・なんかごめん・・・」


『私達のも新しく作ろうね。アルカ。

あの指輪は口実通り、予備にしていいから』


「そんな口実で作らせてたのね」


「流石のアルカでも本当の事は言えなかったのですね」


「皆がそれで良いなら喜んで新しく作らせてもらうけど、

私の指が大変な事になりそうね」


「私とノアで一つ、

ニクスとで一つ、

レーネとで一つ、

アリアとルカで一つ、

リヴィとで一つの計五つね」


「指バラけさせても良いかしら」


「「『『ダメ!』』」」


「今言ったのはリヴィ以外の四人ね。

ニクスは気にしないかと思ったわ」


『嫌だよ!私のもちゃんと薬指にして!』


「ニクスってたまに乙女な事言うわね」


『乙女だよ!?

私の事なんだと思ってるの!?』


「ズボラ」


「トラブルメーカー」


「邪神」


『アルカ様の伴侶?』


「「悪い子!」」


「いいこ?」


『レイネスとリヴィアは許す!

他は災い落としてやる!』


「「「「「え~」」」」」


『神の力を何だと思ってるの!?

え~で済まさないでよ!』


「だってねえ」


「ニクスですし」


「何だかんだ力の乱用なんてしないでしょ。

あなたがそれを嫌うのはもうわかってるわ」


『アルカ・・・

仕方ないから今回だけは見逃してあげる!』


「「「チョロい」」」


『もう!』


「でも本当にどうしようかしら。

私の指なんてそんなに長くないのよ?」


「確かに。アルカって手が小さいですよね。

とっても可愛いです」


「握るとよく分かるのよね。

アルカ。手を繋ぎましょう」


「もう塞がってるでしょ!」


「レーネは仕方がないにしても、

すっかりルカは抱っこが好きになりましたね」


「もう一本生やしてよ。

アルカならできるでしょ」


「嫌よ!やらないわよ!」


「アリアも繋ぐ!」


「リヴィも!」


「じゃあ私も」


「という事で後四本生やしてね」


「どんな化け物よ!」


『いっそ分身でもすれば?

そしたら後二人で済むよ』


「ほら、そんな事言ってる間にもう店についたわ。

爺さんに指輪依頼したらチョーカーも買いに行くんだから早く済ませましょう」


『そんな適当に済ませるみたいな事言わないで下さい!』


「ごめんレーネ!そんなつもりじゃないの!」


「そういえば私達の時はどうしたんですか?」


「とっても気に入ってるけど、これはアルカがデザインしてくれたの?」


「いえ。これはデザインもお爺さんのものです。

アルカは口出ししていないでしょう」


「まあ、言っといてなんだけど、そんな期待はしてなかったわ」


「仕方ないでしょ!どうせ私にそんなセンス無いわよ!

最高級の素材で千年以上持つ物ってお願いしたの!

私達の繋がりが絶対に失われないものにしたかったの!」


「「アルカ!」」


「それで十分です!嬉しいです!」


「そんな風に考えてくれたのなら文句なんてないわ!」


『私にはどんな意味を込めてくださるのでしょうか!

期待しています!アルカ様!』


『私のはなにか特別な機能でも付けてみる?』


「どんどんハードル上げようとするの止めて!」


「アリアはね~」


「ほらもう店に入るわよ。

何時までも立ち止まってる暇はないの。

アリアの希望も一緒に聞いてあげるから」


「うん!」


「ルカも!」


「リヴィも!」


「わかったって。全員分ちゃんと用意するから」


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