18-8.子供らしさ
私はノアちゃんとセレネを残して、
アリア達のところに向かう。
「あっ!アルカ!
お話終わったの!?
アリア達と遊んでくれる?」
「うん!
私も皆といっぱい遊びたいの」
「やっったぁ!!」
力いっぱい飛び跳ねるアリア。
アリア可愛い。
こんな純粋な子供らしさは新鮮だ。
リヴィともまた違ってこっちも良いものだ。
「ルカも待たせてごめんね」
「ううん。アルカ抱っこ」
ルカ抱っこ好きねぇ。
私はルカを抱き上げて、レーネの方を向く。
レーネは重力軽減魔法をかけたとはいえ、
誰かの助けがないとまともに動く事も出来ない。
そんな状態で子守まで押し付けてしまった。
リヴィが側に寄り添ってくれてはいるけど、
色々不便しているはずだ。
「レーネもごめんね。
子供達といてくれてありがとう。
レーネは何か困っている事は無い?
魔法の調子はどう?
体に負担はない?
何でも言ってね」
『体は大丈夫です。
アリアちゃんもルカちゃんも良い子です。
それにリヴィちゃんもいっぱい手伝ってくれました』
「それは良かったわ。
リヴィもありがとう」
「うん!」
「もし地上で生活する事になったら、
歩く練習もしなくちゃね」
『はい。
ご迷惑をおかけします』
「ううん。そんな事思ってないわ。
私がレーネと一緒にいたいのだから。
今度魔法も教えてあげるからね。
って、ごめんね。
ついレーネがこのままいてくれる気になちゃった。
レーネにもやりたいことがあるんだもんね。
その辺りの事は後でゆっくり聞かせてね」
『はい!アルカ様!』
「さて、次は何をしましょうか。
誰か希望はあるかしら」
「はい!」
「アリアどうぞ!」
「レーネさんの首輪買いに行こう!」
『「・・・」』
「アリアのバカ」
「リヴィのしっぽのとおなじ?」
『アリアもしかしてゴリ押す気?』
「だってレーネさんもアルカも一緒にいたいんでしょ?
ならそうすれば良いのに」
「アリア。その話はまだ待っててね」
「アルカもさっき言ったじゃん!
私がレーネと一緒にいたいって言ったよ!」
「アリアもうダメだってば」
「ルカもそう思うでしょ!」
「そうだけど・・・けど!」
「けどじゃないの!
二人ともそう思ってるんだから良いの!」
「良くないの!」
「アリア。ルカ。
もう良いから。喧嘩しないで。
ちゃんと私達で話し合うから。
だから少しだけ待っていて」
「じゃあ今すぐ!
私達は待ってるから!
レーネさんと仲良くして!」
「別に私達は喧嘩してるわけじゃないのよ?」
「じゃあ一緒にいればいいじゃん!」
「アリア・・・」
「アルカ。ごめんなさい。
アリアこうなったら聞かない」
「ルカも苦労してるのね・・・」
「うん・・・」
「ほら!早く行って!
ちゃんと話してきて!」
『行きましょう。アルカ様』
「良いの?」
『はい。アリアちゃんが折角気を使ってくれているのです。
それに私はもう大丈夫です。
話を聞いてくださいますか?』
「うん。それはもちろん良いのだけど」
『では、お願いします』
「アリア。
今は行ってくるけど後で話があるからね。
気持ちは嬉しいけど、こんなやり方はもうダメよ」
「わかったから早く!」
「まったく。
ルカ。悪いけど後よろしくね」
「うん。アリアの事は任せて」
「リヴィもいる!」
「ありがとう皆。
行ってくるね」
私はレーネを連れて、
ノアちゃんとセレネのいる二階の部屋に転移する。
そして、レーネと共に二人を見てフリーズする。
ノアちゃんとセレネはキスしている所だった。
イチャイチャ中だった。
「「アルカ!!」」
「ごめんなさい・・・」




